停戦中だから見えてくる報道

今回は、イスラエルの防御境界作戦に関連する記事をたくさん書いています。この理由は、日本語で、ささやかながらでもサイバー上でマスコミには見えてこない、この戦争の記録を残しておきたいからです。イスラエルの戦争はマスコミ戦争とも言われており、過激派はゲリラ戦や宣伝戦によって戦ってきているからです。

過激派が現地外国特派員を利用し世界に発信させ、それからアメリカを始めとする政府の判断にも影響を与えます。そして、国際世論にも強い影響を与えることができ、その出来上がったものが私たちのお茶の間に入るのです。ですからテレビ視聴者や新聞記事の読者もある意味でこの戦争の当事者、と言うこともできるのです。

今、エジプトの仲介で72時間の停戦が行われています。その静けさから見えてくる事実を、外国特派員が報道し始めています。まずは「フランス24」から。

ロケット砲が、外国人特派員の多く泊まるホテルの隣にあります。そして、子供がロケット砲を撫でている映像も見られます!民間人の密集住居地からの発射した証拠です。それから、国連の旗がたなびく建物の隣に、ロケット砲があります。分かりますね、ここにイスラエル軍が、1)外国特派員たちの殺害、2)この小さな子供たちの殺害、3)国連施設の破壊、をするように仕向けるのです。あるいは、イスラエル軍が自制することによって自分たちが守られるようにするためです!(おい、逆だろう!) 続きを読む 停戦中だから見えてくる報道

間もなく終わる宣伝戦、そして・・

終戦の兆し

ネタニヤフ首相が、勇気ある決断をしました。最後の停戦のテーブルには付かず、一方的に地上軍を南の国境の町ラファを除いて撤退させています。いくつかの理由が考えられますが、

  1. トンネル破壊がほぼ全て終わったこと。
  2. ハマスの数々の停戦違反。
  3. イスラエル兵士の死。
  4. 泥沼化に引きずり込まれないこと。

最後の、停戦においてイスラエルの兵士の死、拉致の疑いによって、「停戦」という言葉が逆に胡散臭くて怪しくなってきた今、ハマスの根絶ができなくとも、今は引き際だと判断したのだと思います。(もっぱら、ハマスの指導者はカタールやトルコにいてさらなる資金集めをしていますから、根絶は難しいのです。)

今だにマスコミは、イスラエル軍が無辜の市民を殺戮していることを話しています。イスラエル国防軍のサイトのみならず、現場の外国特派員が、自分の目の前でイスラエル向けのロケットが発射されている現場に出くわしています。ハマスの宣伝戦のメッキが剥がれてきました。

フィンランドの放送局

イスラエル軍が砲撃してきたとして、強く非難してきた病院です。 続きを読む 間もなく終わる宣伝戦、そして・・

パレスチナを愛する親イスラエル

FBのコメントで先週末掲載した投稿をこちらにもご紹介します。(実は、ちょっと悩んで、取り下げようかな?と思ったのですが、瞬く間に、いいね!がたくさんついてしまいました。)

イスラエルを愛することが、なぜかパレスチナを憎むことのように言われる。なぜだ?イスラエルを選ばれ、ユダヤ人を約束の地に導きられたのは、私たちの主イエス・キリストの神だ。だから、私は親ユダヤであり、親イスラエルだ。

そして神はすべての人を愛しておられる。アラブ・パレスチナ人を含めて愛しておられる。しかもアラブ人は、アブラハムの祝福を受けたイシュマエル人の末裔だ。愛さないではいられない。

両者が人間の世界では正反対の立場に置かれている。戦争によって、また政治的に対立する立場にある。だから何なのだ?私はイスラエル支持の発言をするし、パレスチナ人の苦しみへの共感も口にする。そこに矛盾はない。あるとしたら、それは人間の頭で考えているからだ。主の御言葉の中に自分を置けば、どちらも簡単にできる。

パレスチナ人クリスチャンは、イスラエルを憎んでいない。イスラエルを滅ぼそうなど考えていない。苦しいが、しかしイスラエルに反対するという選択肢はない。彼らも、主のくびきを負った人々だからだ。

同じように、イスラエルのユダヤ人信者は、パレスチナ人を憎んでいない。むしろ、自分たちにロケットを三千発以上打ってきた、そのガザ全体が滅びずに救われるよう執り成しの祈りを捧げている!そして、パレスチナ人クリスチャンと交わりを持っている。イスラエルを愛し、同胞の民を愛しながら、なお敵性民族を愛することは、全く矛盾しないのだ。

これは、アメリカに対しても、中国に対しても、イランに対しても、そう、北朝鮮に対しても抱かなければいけない思いだ。どの国も神の呪いを受けるに値しない、アブラハムの執り成しの祈りと同じ祈りがささげられている、神の憐れみの対象だ。

私は北朝鮮の国を、馬鹿にしたように、話の中で、しかもクリスチャンの中で呼ぶのを忌み嫌う。その人は北朝鮮のクリスチャンにあったことがるのか?脱北した兄弟姉妹も、そんな使われ方をしたら嫌な思いをすることを知らないのか。

アメリカ人クリスチャンを、宗教右派などとレッテルを貼り、こけにしたり、嫌悪感を露わにして、彼らがどう思っているのか知っているのか?閉鎖された”日本”キリスト教の壁をとっとと取り壊してもらいたい。平和なるキリストは、すでに隔ての壁を取り壊されたのだから。

私の考えるガザ戦争

いつか、ガザ地区だけでなく、パレスチナ自治区全体、そしてエジプトとヨルダン、シリア、レバノンにも、安全に自由に訪問し、現地の人たちと交流できることを夢見て、以下の文章をフェイスブックに書きました。

Arab Leaders, Viewing Hamas as Worse Than Israel, Stay Silent
(アラブの指導者は、ハマスをイスラエルよりも悪いと見、沈黙を保つ)

イスラエルの軍事行動を、非難しているのは自由主義社会のマスコミだ。しかし、それは自分たちのレンズ、情報不足に拠る偏見に基づいている。いつもは、最も非難するはずのアラブ連盟が沈黙を保っていて、エジプトはハマスへの批判をあからさまにしている。

これは、これまで中東情勢を見てきている者にとっては、驚くべきことだ。彼らがイスラエル非難の先頭に立ってきた者たちである。なぜそうなったのか?彼らの多くの国々がアラブの春を経験したからだ。独裁制への反対運動であったはずのものが、イスラム原理主義過激集団の乗っ取りが起こった。ムルシ政権になってから、シナイ半島を中心に過激集団がはびこり一気に政情を悪くした。そこから過激派テロリストがイスラエルにも攻撃をしかけた。

そして、イスラエルに接する国境の町ターバで、韓国人クリスチャンの乗る、シナイ山帰りのバスを爆破したのもこれら過激派だ。 続きを読む 私の考えるガザ戦争

日本人の考える「平和」

ガザ戦争について興味深い会話をフェイスブックで見ることができました。ベツレヘムに、唯一の福音派の神学校があります。そこが出したガザ戦争における声明を、ある日本人が訳し投稿しておられます。それに対してアメリカ人でユダヤ系のクリスチャンが、日本にも宣教の働きで関わっておられるであろう方が、進言しておられる会話です。

ベツレヘムバイブルカレッジによる、ガザにおける現在の危機に関する声明
(2014年7月25日)

ベツレヘム・バイブルカレッジの方々の声明は、双方(ハマスとイスラエル軍)に暴力の行使を停止すべきであるという声を上げています。それに対して、その兄弟が次のようなことを書いておられます。

「残念ながら、神から離れて平和はありません。この地域に平和が来ることはありません、なぜならイスラエルの敵はこの小国を残滅させたいと願っているからです。第二次世界大戦にナチスが行ったあの憎しみを、彼らも抱いています。イスラエルの敵は周囲の国々も含めたくさんいます。私の曾祖父はロシア系ユダヤ人でした。ユダヤ人は何千年も、どこに住んでいても迫害されました。これは聖書が預言している通りです。

テロリストがあなたの国にロケットを打ちこんだら、同じように反応しますか?放っておいて、いなくなることを願うだけですか?話すのは簡単にできます。この戦争において助言したい人は、責任を持っていないし、犠牲もないし、結果に関与することもありません。話しているだけの人々が、ロケットが打ちこまれてくるイスラエルに住んでいるなら、あるいは自国に砲弾が撃ち込まれてくるなら、話の内容は変わってくるでしょう。」 続きを読む 日本人の考える「平和」