「イスラム教の論理」読後感想 & キリスト教とイスラム教

透き通って見える解説

久しぶりに「イスラム教の論理」という、イスラム関連の本を読みました。イスラム思想の研究者、飯山陽さんの存在を知ったのは、イスラム国の台頭によって、「どこまでもイスラム国」というブログを見つけたことです。非常に軽快な文章でもって、透き通るように、イスラム国の人たちが考えていることを説き明かしているので、役に立ち、フォローしていました。その後、ブログは「どこまでもイスラム世界」に軸足を移し、けれども今、最も発信しているところしては、ご自身のツイッターでしょう。本当に、いわゆる日本語にはほとんど全然、また英語でさえあまり伝えられていない、しかし生々しく起こっている世界各地のイスラム関係の出来事を、ここまでかというばかりに、情報の穴埋めをしてくださっている感じです。

このように情報提供をしてくださっている中、本書の購入をしたいと思いながら買っていなかったのですが、ついに高原剛一郎さんが、講演で本書を取り上げているのを見て、買った次第です。

英語で追っていた情報に一致した意見 続きを読む 「イスラム教の論理」読後感想 & キリスト教とイスラム教

現代のジム・エリオット - ジョン・アレン・チャウさん

殉教の話題を前の二つの投稿でお話ししましたが、こちらは宣教師として殉教した、若い米国人宣教師、ジョン・アレン・チャウさんについてのニュースです。

北センチネル島とは? 上陸しようとした宣教師殺害。現代社会との接触を拒む「世界最後の秘境」

宣教師ジム・エリオットの現代版

私は、かつて秘境の地で同じように命を絶ったジム・エリオットの生涯を思い出しました。後に彼の生涯は、End of the Spearという題名で映画化されました。

自分に攻撃し、矢で殺してくる相手に対して抵抗せず、「あなたの友達です」と言って息絶えたジム。その後、彼の奥さんや仲間の殉教した宣教師と共に同じ部族のところに行き、献身的に奉仕しました。そして、あなたが殺した男の妻であると証し、それでその部族全体がキリスト者に、その殺した本人は牧師になりました。

福音をきちんと伝えられなくとも、その捧げられた魂そのものが神の御心にかなっています。

「イエス!」と叫んで斬首されたロバート・トーマス

これまでの未開地における宣教では、食人族に食べられた宣教師たちもおり、初めに福音を届けようとした人々の犠牲によって成り立っています。 続きを読む 現代のジム・エリオット - ジョン・アレン・チャウさん

2018年クリスチャン・メディア・サミット

イスラエル政府の報道局が主催のイベントで、去年から始まり、二回目です。イスラエルに支局や本部を置いているキリスト教系の報道局の関係者を招待して、首相や大統領、在イスラエル米大使をはじめとする方々がスピーチをして、福音派の教会とイスラエルの関係を、お祝いし、またそれぞれがどのように考えているか意見を述べる機会となっています。

Christian Media Summit Conference

イスラエルが政府として、このように福音派教会の存在を受け入れていることは画期的なことでしょう。

ネタニヤフ首相とフリードマン米大使のスピーチ(動画)

私が心に深く留まったのは、次の、二人の方のスピーチです。 続きを読む 2018年クリスチャン・メディア・サミット

神々の国に、真理と愛の良き知らせ

とても、すばらしく良くできた動画をご紹介します。易しく、イエス・キリストの福音(良き知らせ)を伝えていますが、イントロが、美しい日本の風景のスライドショーと美しい音楽と共に、日本人の習俗信仰にある痛み悲しみ、それを癒し、解放する、福音を分かり易く説明してくださっています。

https://youtu.be/ToXIiDG8gME
動画の説明:「神々の国、日本。当たり前だった信仰、目から鱗。天地創造の主が、すべてをお創りになった、全知全能、唯一の神である。そこに真理と愛があります。難しいしきたりや、規律はありません。宗教は縛るもの、真理は解放するものだから。その簡単解説です。」

英語の字幕も追加されたもの:
https://youtu.be/eqKKrP9y3k4

JDファラグさん(ハワイにあるカルバリーチャペル)の日本語チャンネルから

関連記事:「美しい日本、美しい血潮

アミール・ツァルファティ 日本講演 2018

勝手に宣伝させていただきます。

公式サイトから:
Amir Tsarfati Teaching in Japan 2018【Free・Registration required】
アミール・ツァルファティ 日本講演 【無料・要予約】

2018.7.14.(Sat.)@7:00pm~ (6:30pm Door Open)
中野ゼロホール / NAKANO Zero Hall

2018.7.16.(Mon.) @1:00pm〜
オリーブミルクロード教会

2018.7.18.(Wed.) @3:00pm〜 & 6:00pm〜
大阪国際交流センター

2018年 アミール・ツァルファティ講演 ちらし PDF

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「ナクバ」を超えて──パレスチナの未来のためにできる7つのこと

フェイスブックの投稿を一部、編集後、掲載します。)

次の記事をまずお読みください。

「ナクバ」を超えて──パレスチナの未来のためにできる7つのこと

先日、ある方から「あなたはいつもイスラエルの主張だけを紹介する」と言われて、「いや、パレスチナ人のクリスチャンからも情報をもらっているけれども、その人の安全にかかわるし、また言っても誤解されてしまう。」と答えました。

聖書を信じているから出てくる、自然な、ユダヤ人への愛

イスラエルのこと、ユダヤ人のことが、あくまでも神学上での議論の用語であったり、聖書研究に出て来るものであったり、考古学、聖地旅行に出て来るかな?という感じで、生身の本当の人々のことは、クリスチャンの間で共有されていないので、それをご紹介したいと思って、たくさんイスラエルやユダヤ人のことを書いています。しかし彼らも、イエス様によって愛されている、神に造られた人々で、父祖によれば、選びの民、愛された人々です。 続きを読む 「ナクバ」を超えて──パレスチナの未来のためにできる7つのこと

教会が作り出す壁

以前、書いたフェイスブックの投稿を、一部編集してご紹介します。以下のリンク先にある文章を読んだ後の感想です。

日本の教会に対する批判」(ヘンドリック・クレーマー氏)

先日、「日本の教会は欧米の教会に影響を受けすぎていて、聖書的ではなくなっている」という批判を聞きましたが、私は再反論しました。「ちょっと待って、私、米国の教会にいたけれども、日本に戻って来て、そこに壁があるので、ずっと入り込めないでいます。もし欧米化しているのなら、むしろすんなり、入れるはずなのでは?」と話しました。(この交わりでは、とても和気あいあいしていて、お互い率直に言い合える仲で出てきた話題、いうのが背景です。)

けれども、1960年に来日されたオランダからの宗教学者の言葉が、まさに私が感じてきたこと、信仰を持った時からあった「牧師」との距離感、そして自身が牧者になったのに、それでも存在している見えない壁を、見事に言い表しています。

関連記事:きちんとした「牧師」の欠け

一言でいうと、「宣教」という概念が日本の教会には極めて乏しいです。

第一に、宣教とは、キリストご自身が神から人として遣わされるところから始まった、「文化や価値観を超えて、その人々の間に入る」営みです。ところが、日本の人たちが、欧米からのものはそのまま行わなければいけないと考えているのか、その形や表面だけを取り入れてそれを頑なまでに固持しようとしているように見えます。 続きを読む 教会が作り出す壁

第八回 東アジア青年キリスト者大会(2018年)

「第八回東アジア青年キリスト者大会」が、2月6‐9日に行われ、無事終了しました。中国から約60名、韓国から約50名、そして日本から約40名、総勢150名もの若者が集った3泊4日の今大会でした。やはり、信仰をもって三つの国のキリスト者が共に礼拝することを決めた者たちの間には、聖霊が強く臨まれることを確認しました!我々、実行委員の予想に反して、ビザの取得がとても難しいはずの中国本土からの兄弟姉妹が大勢、いらっしゃいました。そう、日本と中国の教会の関係は、日韓の教会の関係が五十年もあるのに対し、ほとんどありません。しかし、静かに、ものすごい勢いで進んでいます!

この大会のすばらしさは、日中韓が「平らに」付き合っていること。どこかの国が、どちらかに宣教をするというな主従関係ではなく、共に主を礼拝し、そこにある共同体が共に宣教の幻を持っていること。これまで日本の教会が大変お世話になって来た韓国の教会の兄弟姉妹も、共に神の御国のビジョンを学んでいます。

この記事に、後日、メッセージの音声をアップしたいと思いますが、まずは、クリスチャン新聞による報道をご紹介します。

聖霊の一致、平和、宣教 東アジア青年キリスト者大会 日本で開催

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2018年カルバリーチャペル宣教会議

遅くなりましたが、新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。去年は、12月に、2011年初頭の教会開始以来、初めて自分たちの場所を持ち、教会名も「カルバリーチャペル・ロゴス東京」とした大きな節目となりました。これから、本格的な教会形成へと導かれています。お祈りを感謝します。

私たち夫婦は、年末の「行く年、来る年礼拝」を終えて、元旦に渡米し、本日11日に帰国しました。1月2日から5日までが、カルバリーチャペルの宣教大会でした。

https://calvarychapel.com/conference-archives/missions-2018

宣教大会や、修養会で大きな恵みは、一つ一つのメッセージはさることながら、そこにいる宣教者や関係者が集まっているため、その交わりが非常にすばらしいということでしょう。なにせ、文字通り地球全体を覆うように、世界中から宣教者たちが戻って来て、食事をする時は同じテーブルで交わっているのですから。

その一つ一つのメッセージが良かったので、それぞれ上のビデオを見ながら思い出していきたいと思っていますが、ブログでご紹介したいと思ったのは、今回のメイン・スピーカーであるパトリック・ジョンストンさんによるメッセージでした。

彼は、イギリス人でアフリカの数か国の宣教の働きをし、またある時から、世界宣教を統計を使い、各国の宣教事情をまとめることによって、宣教に絶対的に祈りを触発する本として定番となったOperation Worldの筆者であり続けました。彼のメッセージの三つ、特に三番目は、自分の心にもっともしっくりくる、キリスト者の世界観を提供するものでした。 続きを読む 2018年カルバリーチャペル宣教会議