投稿再開は12月から

これからしばらく、諸々の事情で投稿ができなくなります。12月下旬には再開できると思いますので、それまでは過去の投稿をお読みください。紹介の書籍については、読まれることをぜひお勧めします。

あと、恵比寿バイブルスタディは、下の投稿にあるように、9-12月の間も月2回、行っておりますのでぜひいらしてください!

Epicenter(震央・震源地)

Epicenter: Why the current rumblings in the Middle East will change your future
(震央: なぜ、中東での今のゴタゴタがあなたの将来を変えるのか)

順番が前後しましたが、ジョエル・ローゼンバーグ氏によるノンフィクション第一弾です。

この書の主題は「第三のレンズ」です。世界情勢を読み解く時に、公の機関が出すもの、そしてテレビ、新聞、インターネット等の媒体によるものがありますが、何らかの視点を持って見ています。一つの出来事でも、経済学では、マルクス経済と近代経済が全然違う答えを出すように、どのレンズを使うかによって、見えてくるものも変わります。そして聖書を信じるキリスト者には、聖書預言というレンズがあるのだ、ということを提唱しています。

著者は、選挙キャンペーンに携わる仕事から降りて、文筆活動を始めました。国際政治に関わるフィクション小説です。内容は、「神風特攻隊のごとく、イスラム主義者が旅客機をハイジャック、そのままアメリカの都市を攻撃する」という始まりですが、彼がこれを書き上げ、出版社に送ろうとしていた時、彼の自宅の上空を、ペンタゴンに向かうあのアメリカン・エアー77便が飛んでいたのです。

それから、彼は「ノストラダムス」と呼ばれるようになりました。彼が執筆する小説の出来事が、ことごとくその通りになっていくからです。アラファトの死とその後の中東和平の努力、ロシアとイランの軍事同盟と核開発、これらがことごとくその通りになりました。そしてこのEpicenterでは、イラクは確実に復興すると予告していますが、当時、イラクは戦後の内乱が続いている中で到底信じられるものではありませんでしたが、今は、着実に復興し、情勢も比較的安定しています。

太平洋戦争で負けた日本はその復興のため、特にイスラエル建国に関わる中東情勢の変化に追いついていませんでした。そこで、世界を見つめる物差しとして、一つは、左翼思想に基づく「強者 対 弱者」の二重構造、もう一つはそれと似ていますが、「得体の知れない支配者 対 操作されている人々」の構図で見る陰謀論が、特にインターネットの中ではまかり通っています。イスラエルやパレスチナ、またアメリカの政治を見るとき、この視点でしか見ていない気がします。

けれども、聖書を信じる者には「先を見る」という特権が与えられています。個人的には、永遠の命という幻、そして世界的には、神の国の到来という将来を見ることができるのです。そして、今起こっていることも、確実に、その終末に向かっていることを、聖書を通して見通すことができるのです。

そしてローゼンバーグ氏は、預言をエゼキエル38,39章に絞って論じています。そこには、ロシアとペルシヤ(イラン)が率いるイスラエル攻撃、そして神の介入を預言している個所ですが、ロシアのプーチンの台頭と、マーディ(イスラム版メシヤ)の到来を熱望するアフマディネジャドとの同盟が、その危険性を一段と増し加えていることを指摘しています。

その他、イスラエルに石油採掘が行われること、イラクはこの預言にはイスラエル攻撃の国として列挙されていないので、必ずイラクはイスラエルに比較的友好になること、イスラエルは比較的、安全な土地になることなども予告していますが、これらはすべてその通りになっています。

そしてこの世界の震源地で、もっとも霊的な地震である、イスラム教徒の間でのキリストへの回心を報告しています。これが米国同時多発テロを契機に起こり始めていることを論じています。イスラム過激派のすることを見て、多くのムスリムがイスラム教そのものに幻滅したからです。(こちらに日本語訳の記事があります)

このような見方は、いわゆる「国際情勢の読み解き」の類のニュースでは出てこない話しです。私たちはしっかりこの目を持って、この世の光となっていく必要があるでしょう。

ちなみに、今オバマ政権になり、大衆主義がそのまま外交政策になってしまいました。(その証拠に、マスコミはオバマ大統領を批判していません。)これまでのアメリカの政治外交の良き伝統を捨ててしまいました。けれども、政府関係者、ペンタゴンの人など、ジョエル・ローゼンバーグ氏を招いて聖書が語る世界を傾聴しているのは、何よりもの救いです。

Inside the Revolution(革命の内幕)

Inside the Revolution: How the Followers of Jihad, Jefferson & Jesus Are Battling to Dominate(革命の内幕: ジハード、ジェファーソン、イエスの追従者が、支配権を取るべくいかに戦っているか)

これは、ジョエル・ローゼンバーグ氏による、ノンフィクション第二弾です。第一弾は、”Epicenter”ですが、これは、きよきよの部屋の「聖書の中のイラク」にて少し説明しています。

この二冊は、自分のこれからの生き方に影響を与えたと言っていいぐらいの内容でした。聖書預言が単に興味本位の対象ではなく、宣教への熱い原動力となることを教えてくれました。
insiderevolution
「革命の内幕」とは、イスラム圏で起こっていることについての革命です。このブログでも、イスラム主義について言及しましたが、まず「ジハード(聖戦)」による革命を考える人々がいます。ビンラディンからイランのアフマディネジャド大統領までの幅広いイスラム過激派の歴史、意図、そして神学を取り扱っています。

この最後の神学の部分が非常に重要で、イスラムのメシヤであるマーディの到来を早め、それを対イスラエル、対アメリカに対する核攻撃で行なうという信念を今のイラン指導陣は強固に持っています。

ここまでは、他の多くの書籍も扱っているでしょう。日本語なら藤原和彦氏による著作をお勧めします。

けれども、この本で特徴的なのは穏健派イスラム革命をも取り上げていることです。アフガニスタン、イラク、パキスタンのブッド女史、トルコ、ヨルダン、そしてモロッコを挙げています。彼らはトーマス・ジェファーソン主義、つまり人権・民主主義・自由経済を強固に信じています。

そして彼らは過激派と同じように、いや彼らは彼ら以上にコーランを信じ、熱心なイスラム教徒であることは特筆すべきです。彼らはその信仰のゆえ過激派の行っていることを激しく非難し、対抗しています。

このことも、書籍を探そうと思えば見つかるかもしれません。

けれども、第三の革命グループは、この本にしかないでしょう。それは「リバイバリスト(霊的復興派)」の存在です。彼らは、イスラムの過激化が近年進行すると共に、表に出ない形で、かつ、とてつもない勢いで、終末の様相を呈しながら、イエス・キリストを自分の主として従う人々が起こされている、という事実です。

過激派も過激ですが霊的復興派も過激です。宣教師が福音を伝えることもできない地で、夢と幻でイエス・キリストに出会い、完全な回心、徹底的な献身を行います。ヨエル書の終わりの日における、御霊による夢と幻の預言、そして使徒パウロが、復活のイエス・キリストの直接出会って、迫害者から福音宣教者に劇的に変わったのと同じ経験を経ているのです。

特にイランでのリバイバルは驚愕します。復興が始まったのは、何と1979年のイラン革命が始まった後とのこと。イスラム主義国の台頭によって、これまで何となくイスラムを信じていた人が、本当のイスラムの顔が何であるかを知らされ、それでイスラムに対する幻滅、失望が始まったそうです。その後、霊的空洞、霊的飢え渇きが激しくなり、今、どんどんイエス様を信じています。

ある牧師は、「私たちはイエスを伝えに出ていくのではなく、彼らが私たちの所に来ています。」と言います。病気にかかって病院に行きました。看護婦は狂信的ムスリムであり、彼が牧師だということで、待合室で2時間も待たせる嫌がらせをしました。牧師は彼女に「後悔するよ」と警告したそうです。

「牧師さんですね」という他の看護士の声を聞いた、待合室にいた何人かの人々は、「あなたは本当に牧師なのか?イエスについて教えてくれ。」とせがみます。その場で福音を伝え、彼らはイエス様を信じました。そして牧師はその看護婦に、「ほら、後悔したでしょ。」と言いました。それ以来、その看護婦は彼を待たせることはなくなったそうです!

ある女性の伝道者は、一日に15人の人をキリストに導いているとのこと。

私は、これらの話を聞いて、黙示録を思い出しました。地上には艱難があるけれども、同時に、救いの完成へ至るべく、主が福音をこれまでにないとてつもない速さで伝えられます。14章には、天使が永遠の福音を伝えている姿も出てきます。

そして福音宣教の見方も変わりました。社会的に不安が多くなればなるほど、世が暗くなればなるほど、同時に福音の光も広がっているのです。そして、マスコミにも人々の注目にも触れない形で、静かに進んでいきます。

日本のキリスト教の宣教は主にアメリカから、そして近年は韓国からのものが多いです。その方法は、集会など人々の目に触れるような形で、数が多ければそれだけ良いという形で、伝道プログラム、弟子訓練プログラムなど、プログラムを通して推進させていきます。そしてなかなか成果が上がらず、「やはり日本は駄目だ。ここは宣教の墓場だ。」となるのです。

私は日本はこれから、社会も、いわゆるキリスト教界さえも何も変わっていないと思われる状況の中で、実は確実に人々が救われ、はっきりとした回心を経験し、キリストを主とし献身する人が起こされていく時代になっていくと思います。中国で文革の後、牧師や伝道師が投獄されていた中で信者がかえって増えていたこと、また日本で長い鎖国の時代の後キリシタンの末裔が出てきたことなどを見ても分かるとおり、この世の暗さは神の光が輝く時なのです。

必要なのは信仰です。神が上から力の御霊を注いでくださることを信じる信仰です。

恵比寿バイブル・スタディ 9-12月の予定

恵比寿バイブル・スタディの秋の予定は次の通りになります。

9月9日、30日
10月14日、28日
11月11日、25日
12月9日、22日
(12月22日を除き、すべて水曜日)

時間は午後7時以降です。

持参の食事は、メッセージ前もしくは分かち合いのときにお摂り頂けます。

場所は、「田道住区センター 三田分室」です。詳しくは恵比寿バイブル・スタディのページをご参照ください。

ご参加される方は前もって連絡していただけると幸いです。

ebisu.bs @gmail.com
(@の前の空欄一マスを取って、送信してください)

ぜひ、お気軽にお越しください!