自分で聖書を調べる

私たち夫婦は、先週土曜夜に、二週間の海外出張を終え、日曜日は祝福された礼拝を持ちました。体は疲れていたのですが、月曜日に、私の友人でもあり、信仰の仲間である「モリエル・ミニストリー」の兄弟たちの主催する、そのセミナーに参加しました。今回は、創始者のジェイコブ・プラッシュさんが数年ぶりに来日、教えてくださいました。私個人にとっては、魂の安らぎの得られるセミナーです。聖書に対する取り組みがロゴス・ミニストリーのそれと似ており、自分の聖書の学びの助けになるからです。

聖書”から”神の声を聞くのではなく、神の言葉・聖書”に”聞く

私が聖書の学びの奉仕をしていて、時々、どうすればよいか大きな課題を感じる時があります。それは、聖書の教えを聞いて神の力を恵みを受ける方々に、今度はご本人が聖書を読み、調べ、そして発見する喜びをどのように得てもらえばよいか、ということです。

それには、思考における霊的鍛錬が必要です。それは、端的にいうならば、「自分の気持ちや思いを聖書の本文に持ち込むのではなく、聖書本文の前にひれ伏して、神の言葉そのもの、その本文が自分に語りかけるようにする。」という鍛錬です。これを難しい言葉で「帰納的論法」と言います。初めから結論ありきで読むのではなく、何度も繰り返し無心で観察し、そこから見出される共通点を発見する、という聖霊の導きであります。

スクール・オブ・ミニストリーの「講解説教」という授業で、デービッド・ホーキングから聞いた、今でも忘れない言葉があります。

あなた(説教者)が、神の御言葉をを力強いものにするのではない。神の言葉はすでに神の力であり、あなたは御言葉を理解する準備に聖霊の助けが必要なのだ。

これは、説教者に限らず聖書に対してすべての人が持たなければいけない姿勢です。

コンコルダンス(聖書語句集)の必要性

話をモリエルのセミナーに戻すと、そこの参加者で、驚くべきサイトを作っておられる方がいました。なんとストロング博士のコンコルダンス番号を付けた、日本語聖書の検索サイトを作った、というではありませんか!

原語で聖書検索

聖書に出てくる、ある言葉が、どの箇所にあるのかを集めたものが「コンコルダンス(語句集)」と言います。聖書のある箇所の意味が分からない時、その語句が他の箇所でどのように使われているのかを調べることによって、その意味合いが分かってくることが多いです。あるいは、同じ語句が使われている聖書箇所を集めていくと、一つの神のストーリーが見える時もあります。例えば、今回のセミナーでジェイコブさんが話したことのテーマは「園」でしたが、創世記3章のエデンの園で起こったことと、主が捉えられるゲッセマネの「園」で起こったことには、神の意図されている類似点が極めて多い、ということでした。そして、今は本を持たずとも、聖書検索サイトで語句を調べることができます。上記の検索サイトでもできますし、新改訳ですと、次がおすすめです。

聖書用語検索

けれども、問題があります。それは、聖書は元々、旧約のほとんどがヘブル語(ごく一部、アラム語あり)、新約はギリシヤ語で書かれており、日本語訳された時には異なる言葉で訳されていることが意外に多いことです。ですから、原語で同じ言葉をどのように探せばよいか?という問題に対して、ストロングという博士が、聖書の言葉一つ一つに番号をふり、その番号の原語の意味を教えるという「原語語句集」を作りました。そこで、現代のインターネットやPCの検索技術があります。それで、自分の知りたい聖書箇所を検索に入れると、その文の一語一語にストリングの番号がふられており、調べたい単語の番号をクリックすると、単語の意味と、その単語が使われている他の聖書箇所が一気に出てきます。

これが、今回の紹介サイト「原語で聖書検索」の優れたところです。

実は、英語ではストロング番号の検索は、無料の聖書研究サイト(Blue Letter Bibleなど)や、無料・有料の聖書研究ソフトでは必ず付いているものでしたが、これが英語ではなく、日本語で出来るというのが画期的なのです!

ぜひ利用して、慣れてみてください。例えば、こんな発見ができることを、このサイトのフェイスブックで紹介しています。

たとえば、「良い」を調べてみます(ヘブライ語では「トヴ」と発音します)。創造で「神は見て、『良し』とされた。(創世記1:4)」という言い方が使われるのが最初です。実は「『善』悪の知識の木(創世記2:9)」とも同じことばなんです。さらに、「主に感謝せよ、主は『恵みふかく』、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない(詩篇106:1)」も同じことばですね。http://bit.ly/14ARQU5
https://www.facebook.com/gengodekensaku/posts/215586728601489

「良い」と「善」と「恵み深い」がすべて同じ言葉なのです。

ぜひ活用してみてください。御言葉に慣れ親しんでみてください、同じ語句から見えてくる神のご性質、その物語に触れてみてください。

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