「聖書から見る お金と教会、社会」

昨晩、この本を完読しました。

「聖書から見る お金と教会、社会」(高橋秀典著 地引網出版)

二年前に出版された本書ですが、なんと私は購入したのに積読、けれども、自分自身が去年の秋から、経営者の方々に触れる機会が多くなり、お金の動きというものを知る機会にあずかりました。参院選の前、著者ご本人のフェイスブックにおける投稿で、ある経済の本についての感想を書いておられて、経済の動きを分かり易く説明しておられたので、この書を開いて見たら、きちんと全て説明されていたので、最後まで読み進めてみた次第です。

取り扱われている経済動向が時事的には少し古くなっていますが、いやむしろ、そこに書かれていることが今現在、起こっていることの背景になっているので、今を理解するのに有益でした。そして、聖書にある原則についてはもちろん不変なので、問題ありません。

つくづく思うことは、「聖書は、社会や世界を動かしている神を証ししている」ということです。そして、福音書に出て来るパリサイ派の問題が、今の教会にも当てはまるということです。教会は、どこかで「教会=聖」「社会=俗」と分けていて、経済の世界で生きている人々や、政治の世界で生きている人々を「世的」として見下げている部分があるのですが、実はそこにある偽善というか、自分たちが見ていない頑な部分を浮き彫りにしているということを、ますます知ることができました。

世に働いている原則を福音や真理に融合させては決していけませんが(その二つは真逆であり、正反対ですから)、しかし、イエス様は政治や経済の話題を実に数多く話しておられます。融合はしませんが両立しているのです。ですから、その世界で働いている方々には、その現場にいてよく分かる話しが非常に多いのではないでしょうか?

そして、細かいことになりますが、神学的には高橋牧師と私は、違うところがあります。新しい天と新しい地の到来による地上におけるシャロームを目指すとしておられますが、私としては、主が地上に再臨されて御国(千年王国)を立てられるという枠組みの中で読んでいます。なので、そこら辺を読みかえながら読んでいくと、何の違和感もなく読んで行けます。

しばしば私の立場は、世を敵視して、世と分離する傾向を生み出していると批判されるのですが、例えば、高原剛一郎さんの講演など、世界の動きをよく見ることによって、主の再臨を待ち望みますし、また伝道も社会で起こっていることを説明して、それでイエス様がおられることを紹介するので、私もその方向で興味を持っています。

下は、本書を紹介する、キリスト教のテレビ番組です。「異邦人」の久米小百合さん(旧名:久保田早紀)さんが質問者ですね。

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