反イスラエル・反ユダヤの完全論破!

イスラエルについての見方が、SNSが普及してきてからでしょうか、本当に変わり、とてもほっとしています。一時、ここにあるような本が流行りました。それは、宇野正美氏の影響が大きく、ビジネス界でも当たり前に信じられ、キリスト教の中でもしぶとく続いています。私が「これは間違い」ということを話すと、何倍かのヒステリックな反発がありました。

というのも、ネットで探せば、陰謀論系の反ユダヤのものか、左翼系の親パレスチナのものの二つしか存在しなかったからです。「今のイスラエル人は聖書のイスラエル人ではない」であるとか、「ロスチャイルドによる世界資本の支配」であるとか、あともちろん「突然ユダヤ人が来て、先住民のパレスチナ人を追い出した」とか、根拠なき議論がまかり通っていたような気がします。

けれども、元々、長年のこと研究を続けてきたのは幕屋グループであり、また、中川健一氏、シオンとの架け橋、またBFPのようなプロテスタントの福音派系の団体が、しっかりとした神学や知識を持ち込んでくれたおかげによって、バランスの取れた情報が入るようになりました。 続きを読む 反イスラエル・反ユダヤの完全論破!

福音派の親イスラエル聖書理解と実践の重み

今年は、イスラエル建国七十周年ということで、その記念を意識した本が出版されていますが、先日は、「イスラエル - 民族復活の歴史」(ダニエル・ゴーディス著)を紹介しました。

けれども、これはイスラエル近現代史の世俗的側面を主に取り扱っていて、一般図書としては最適ですが、では、聖書信仰を持っているキリスト者が現代イスラエルをどのように見るかについての議論は「無い」と言ってよいでしょう。

聖書なくしてシオニズムはあり得ないのですが、シオニズム自体が、旧来のユダヤ教伝統の中に生きていたユダヤ人からの脱皮を意味しており、世俗の国民国家です。最後の章、また翻訳者の解説で、宗教的ユダヤ人への回帰について少し取り扱っています。

イスラエルを後押しした聖書信仰のキリスト者

しかし、聖書信仰によって民族的ユダヤ人と、シオンの地へ帰還を促す歴史は、既に英国においてスポルジョンなど、霊的復興が起こっている時に胎動としてありました。第一次大戦後、英国委任統治領となっていたパレスチナをユダヤ人の民族郷土と定めたバルフォア宣言へと至ったのですが、バルフォア伯爵自身も、当時の首相デビッド・ロイド・ジョージ伯爵も、熱心なキリスト者であり、奴隷制廃止を成し遂げたウィルバーフォース議員など、その他大勢の福音的信仰に立った者たちの間のシオニズムへの後押しは始まっていました。(参考記事:イスラエル旅行記続きを読む 福音派の親イスラエル聖書理解と実践の重み

「イスラエル - 民族復活の歴史」ダニエル・ゴーディス著

 イスラエルが建国されてから今年5月が七十周年、この年に合わせてでしょう、ダニエル・ゴーディス著”Israel: A Concise History of a Nation Reborn“の邦訳版を、ミルトス社が4月に出版しました。

イスラエル ――民族復活の歴史」(アマゾン

 近現代イスラエル全史について、これが決定版、これからしばらくの間は定番となるであろうと評されているようです。著者のダニエル・ゴーティス氏について、エルサレム・ポスト紙は、「世界で最も影響を及ぼす五十人のユダヤ人の一人」に挙げているとのこと。デニス・ロス元大統領補佐官は、「イスラエルについての良書を挙げるなら、この一冊」と言っているようです。私は、それとも知らず読み進めましたが、今日、完読して、確かにかなりの良書だと思いました。

良書を読むことは骨肉になる

 良書と呼ばれているものに触れるのは、自分の肥やしになります。近現代のイスラエル通史について言うならば、以前、当ブログでも「イスラエル全史(マーティン・ギルバード著)」をお薦めしました。そして現代のイスラエル人の多様性を若い世代の生活を中心に親近感を抱けるように紹介している本として、「イスラエル人とは何か(ドナ・ローゼンタール著)」も紹介しています。そして戦史として、圧倒的にお薦めしたい本は、独立戦争を描いたノンフィクション小説「おおエルサレム!」ですが、圧巻でした。ユダヤ側だけでなく、アラブ側、パレスチナ側、米国政府内など、登場人物をそれぞれの立場から生きた人間として描いてくれています。そして、六日戦争を同じようにあらゆる側面から描き出している「第三次中東戦争全史(マイケル・オレン著)」は、六日戦争史の定番と言われています。そしてヨム・キプール戦争については、「ヨムキプール戦争全史(アブラハム・ラビノビッチ著)」の、エジプトからとシリアからの戦車戦の詳細な描写は圧巻でした。 続きを読む 「イスラエル - 民族復活の歴史」ダニエル・ゴーディス著

アミール・ツァルファティ 日本講演 2018

勝手に宣伝させていただきます。

公式サイトから:
Amir Tsarfati Teaching in Japan 2018【Free・Registration required】
アミール・ツァルファティ 日本講演 【無料・要予約】

2018.7.14.(Sat.)@7:00pm~ (6:30pm Door Open)
中野ゼロホール / NAKANO Zero Hall

2018.7.16.(Mon.) @1:00pm〜
オリーブミルクロード教会

2018.7.18.(Wed.) @3:00pm〜 & 6:00pm〜
大阪国際交流センター

2018年 アミール・ツァルファティ講演 ちらし PDF

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「敵に死を」に対しては「敵の民に命を」

シルバートランペットの記事をこちらに転載します。

【イスラエルは、敵に命の水を差し出して国家存亡の危機を救う】

注目を浴びている動画なので、ご紹介します。

「イスラエルに死を」と叫ぶイラン政権に対して、イスラエルのネタニヤフ首相は「イラン国民に水を」と返答しました。イスラエルには、使用した水の90%を再利用する技術があります。首相はこの技術を、イラン政権の失策によって干ばつに苦しむ五千万人のイラン国民に提供することを表明しています。 続きを読む 「敵に死を」に対しては「敵の民に命を」

「ナクバ」を超えて──パレスチナの未来のためにできる7つのこと

フェイスブックの投稿を一部、編集後、掲載します。)

次の記事をまずお読みください。

「ナクバ」を超えて──パレスチナの未来のためにできる7つのこと

先日、ある方から「あなたはいつもイスラエルの主張だけを紹介する」と言われて、「いや、パレスチナ人のクリスチャンからも情報をもらっているけれども、その人の安全にかかわるし、また言っても誤解されてしまう。」と答えました。

聖書を信じているから出てくる、自然な、ユダヤ人への愛

イスラエルのこと、ユダヤ人のことが、あくまでも神学上での議論の用語であったり、聖書研究に出て来るものであったり、考古学、聖地旅行に出て来るかな?という感じで、生身の本当の人々のことは、クリスチャンの間で共有されていないので、それをご紹介したいと思って、たくさんイスラエルやユダヤ人のことを書いています。しかし彼らも、イエス様によって愛されている、神に造られた人々で、父祖によれば、選びの民、愛された人々です。 続きを読む 「ナクバ」を超えて──パレスチナの未来のためにできる7つのこと

ハマスの戦法:非対称戦争と宣伝戦

フェイスブックにおける投稿で、次のようなコメントを受けました。

「ハマスの攻撃に対抗することを大義にパレスチナ自治区に過剰攻撃をして多数の一般市民を傷つけているイスラエル軍」

ハマスはいわゆるイスラエル軍と「非対称戦争」をしています。そして「宣伝(プロパガンダ)戦争」をしています。この二つの分野において非常に長けているので、軍事的には圧倒的にイスラエル軍が優勢であるにもかかわらず、生き残れています。

まずは、4年前のガザ戦でやっていたことを、記事にしていました。どれだけ少ない物量でイスラエルに対峙し、心理的打撃を与えているかが良く分かります。いわゆるイスラエルのアキレス腱である「女子供を守る」という価値観を、逆手に取り、女子供を人間の盾にしています。 続きを読む ハマスの戦法:非対称戦争と宣伝戦

中東の真相は欧米ではなくロシア

フェイスブックに投稿したものをこちらに紹介いたします:

WSJ Japanの記事「露イラン関係亀裂 イスラエルのシリア攻撃で」

欧米リベラルの牙城に頼るハマス

ついに、エルサレムに米大使館が移転しました。大いに祝典が大使館内で行われている時に、外ではその移転に反対するデモが起こっていました。この移転に反対する人々がいても、おかしくなく、平和的手段であれば、それはむしろ健全に民主主義が働いていると言えるでしょう。 続きを読む 中東の真相は欧米ではなくロシア

ホロコーストから学ぶ「選びと召命」

本日は、イスラエルの建国70周年記念日です。1948年5月14日に、イスラエルが誕生しました。Happy 70th anniversary of Israel!

先日、下のリンク先にあるセミナーに参加しました。

イスラエル建国70周年 特別セミナー

イスラエル建国70周年を記念して、イスラエル唯一の日本人クリスチャン・ジャーナリスト石堂ゆみ師による特別セミナーを開催いたします。「ホロコーストと建国・日本・これから」と題して、ユダヤ人と神さまとの壮絶な関係、ユダヤ人の迫力ある生き残りと復活をイスラエルの歴史を通して学び、その時日本がどのように関わってきたのかを振り返ります。この春、ホロコースト記念館公認ガイド試験に合格された石堂師ならではの貴重な学びです。ぜひお越しください。

セミナー内容(変更の可能性もあります)
セッション1  聖書終了から近代:ホロコースト
セッション2  イスラエル建国の道のり
セッション3  建国から今:イスラエル・世界時事情勢と終末 続きを読む ホロコーストから学ぶ「選びと召命」

「キヨキヨの中これ」(中東情勢のこれだけは押さえたい)

皆さんに拡散をお願いしたいユーチューブビデオ、およびチャンネルがあります。ついに始まりました!

「キヨキヨの中これ」(中東情勢のこれだけは押さえたい)

以前、「シルバートランペット Silver Trumpets」という新しい働きをご紹介しました。その趣旨は以下のとおりウェブサイトに書いてあります。

ウェブサイトのAboutから:

銀のラッパ(トランペット)は古くから人が集まったり、出発したりする際の合図として使われました。軍隊などにおいても敵の到来を知らせたり、士気をあげ、心と行動をひとつにするために用いられました。
世界を見ていると目をつむりたくなるようなことが沢山あります。私たちはしっかりと目を覚ましていなければいけません。
二つのシルバートランペットが協力し音を出すこと。音楽だけではなく、様々なことを発信することで皆様に気付きを与える存在でありたい。
共に集まり、共に出発するときが近づいているのかもしれません。
そんな願いを込めています。

これまでの活動として、出立堅太さんなどの音楽活動がありましたが、音楽と共に「聖書の言葉」も両輪として進めていきたいと主催者は願っています。そこで、中東情勢という切り口で、聖書のリアルさを一般の方々に知っていたただけたらと願っています。ぜひ、この働きのためにお祈りください。そして拡散してください!