大淫婦バビロンとキリスト教殉教者

今、黙示録17-19章を学んでいる最中ですが、その中から思わされていることを一言、ここにしたためます。

経済的繁栄と道徳的退廃、そしてキリスト者殉教は密接に結びついています。「ともしびの光は、もうおまえのうちに輝かなくなる。花婿、花嫁の声も、もうおまえのうちに聞かれなくなる。なぜなら、おまえの商人たちは地上の力ある者どもで、すべての国々の民がおまえの魔術にだまされていたからだ。また、預言者や聖徒たちの血、および地上で殺されたすべての人々の血が、この都の中に見いだされたからだ。(黙示18:23-24)」


ローマの古代円形劇場「コロッセウム(コロシアム)」は、残虐な光景をエンターテイメントにしていた所ですが、そこで皇帝を主(神)であると告白することを拒んだキリスト者が、生きたまま火炙りにさせられ、獅子や熊に生きたまま食い殺されました。

これを昔の出来事としてしまいこむならば、歴史から学んでいない無知な者ということになります。世界の宗教迫害の80%はキリスト者に対するものであり、無数の人が現代進行形で殺されています。

その中で、現代社会は物理的な暴力と引き換えに、過激なポルノ、暴力の映像、ホーラー映像などを通して、それらの残虐さを仮想の中で楽しませています。なぜ仮想にしたのか?言うまでもなくそうした行為に対する厳罰という考えが、ユダヤ・キリスト教価値観によって近代社会の中に浸透しているからです(例:子供売春の厳罰化はアジアの発想にはなく欧米から来ている)。しかし、この影響力がいつまで続くか分かりません。

キリスト者は、以下のコロシアムについての説明を読むのは必須だと思います。殉教史を知るのも必須です。キリスト者でない方も、この世界遺産の背後にある歴史と現代とのつながりを知るとよいのではないでしょうか。

グラディエーターの世界
~ローマ帝国の残酷ショーを飾った花形~

「殉教」(ウィキペディア)