国連安保理、イスラエル非難決議を採択 米国棄権 ⑤

シルバートランペットから

PLOの指導者の一人が、今回の国連安保理の決議について、CNNのインタビューに答えています。パレスチナ政府の立場と言ってもよいです。先に私が先に話しました、「彼らの主張していることは、イスラエルの置き換え、借り物だ。」ということをよく表しています。 続きを読む 国連安保理、イスラエル非難決議を採択 米国棄権 ⑤

国連安保理、イスラエル非難決議を採択 米国棄権 ④

シルバートランペットから

Dear Secretary Kerry

こちらは、AJC(Global Jewish Advocacy)の代表、デービッド・ハリス氏による寄稿です。ケリー国務長官と個人的にも何度も会っているようであり、彼のスピーチが心からのものであることを同情している一方で、現実離れしていることを指摘しています。ケリー氏の指摘は、非軍事化された、民主的なパレスチナ国家ということであれば、可能なのです。けれども、無理な理由が主に二つあります。

①他の周辺アラブ諸国で起こったアラブの春の結末の、後追いをするのではないか?

パレスチナ代表のアッバス議長は、80歳代です。後継者は定めていません。既に西岸で権力闘争が起こっています。ガザ地区はハマスが掌握しましたが、これを機に西岸で力を持つことは十分にあり得ます。自治区が不安定になれば、イスラエルだけでなく、ヨルダンにも直接影響します(PLOがヨルダン国内の中に国を造ろうとして、フセイン国王が内戦を開始した「黒い九月」は有名)。

イスラエル人は大方、二国家案に賛成しています。けれども、同時に今の中東が大暴風が吹いており、相手側のパレスチナがイスラエル破滅を目標とする政体へとなるのではないか?という不安があります。平和を望むけれども、こうした深い懸念は十分に正当化できるものです。

②イスラエルの右傾化は、2000年以降から発展した衝突の蓄積の結果である。 続きを読む 国連安保理、イスラエル非難決議を採択 米国棄権 ④

国連安保理、イスラエル非難決議を採択 米国棄権 ③

シルバートランペットから

昨日は、夜更かしに加えて、ジョン・ケリー米国務長官の、国連安保理2334号の米国の棄権についての説明を、ライブで聞いてしまいました。そして、ネタニヤフ首相のジョン・ケリー氏の説明に対するコメントを聞きました。

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国連安保理、イスラエル非難決議を採択 米国棄権 ②

フェイスブックから

・・私たちがイスラエルに関わるニュースを見る時、そして聖書を信じる者として見る時に、ぜひ知っていただきたいのは、イスラエルとパレスチナ、またその周辺との関係は、一面のニュース記事では決して語ることのできない、複雑な歴史を持っていることです。全ての歴史について言えますが、「誰が正しい」かという視点ではなく、「理解して、感じる。特に痛みを感じる。」という視点です。

まずもって、イスラエルの建国と直後の「独立戦争」を知らないと何も分かりません。世界に離散していたユダヤ人がどのようにして、どうして、約束の地に帰還することを願い、そうしたのか?そしてどのように建国、独立できたのか?それから、そこに住むアラブ人、また周囲のアラブ諸国との関係は?そして、米国政府の中にある国務省と大統領府の熾烈な政治戦。ここら辺を、生の人間を描くことによって、その悲しみと痛みと嘆きを見事に描き出しているのが次のノンフィクションの小説です。

「おおエルサレム!」

次に、知らないといけないのは1967年の「六日戦争」です。この戦争によって、トランス・ヨルダンによって占拠されていた東エルサレム、また西岸地域(ユダヤ・サマリヤ地方)をイスラエルが奪還しました。しかし、そこに関わる役者を全て、内在的に調べ、見事にその心の動きまでを描き出しているのが、次の書物です。 続きを読む 国連安保理、イスラエル非難決議を採択 米国棄権 ②

国連安保理、イスラエル非難決議を採択 米国棄権 ①

年末に起こっている騒動を報告します。

国連安保理:反イスラエル決議を採択(オリーブの便りから)

Amir Tsarfati氏 中東アップデート 2016年12月23日 国連安保理議決、オバマ拒否権使わず(DIVINE USから)

Amir Tsarfati氏 中東アップデート 2016年12月27日 オバマの復讐第2弾(DIVINE USから)

Amir Tsarfati氏 中東アップデート 2016年12月28日 ジョン・ケリー演説