2012年マラナサ・バイブル・フェローシップ その2

その1からの続き)

二日目の晩の私のメッセージは、マタイ13章1-50節から「天の御国の奥義の喩え」という題名で話させていただきました。

リンク先: 原稿 ・ 音声

下界(??)に降りたら再びストレスのある生活に戻る。けれども、そこにおいて御言葉を聞き、心を開くところに天の御国が展開していく。そして、御言葉を受け入れた人々の中にもサタンの働きがある偽物がはびこるが、広い心をもって忍耐していかなければいけない。最後は、必ず清算の時が来る。隠れたことがすべて明らかにされるので、私たちの周りにある不条理について、真理的・霊的圧迫について、主が解決してくださるという信仰を持つことができる。そして、主がこの世界に清算の日をもたらす前に、宝のように大切にされている主が私たちを贖ってくださる、という内容でした。

ところで今回のキャンプは、雨がたくさん降りました。けれども、不思議に何か活動をする時には晴れて、すべてを行うことができました!二日目の昼は、いつものように一部の人たちは広場でスポーツです。ソフトボールとサッカーをしました。

そして何よりも三日目の午後に行なったバプテスマ式は豊かに祝福されました!三日目の午前中は富士山二合目の現地は雨降りでしたが、午後にバプテスマ式を予定していた富士川の上流に近づくにつれ晴れてきて、川も冷たかったですが、濁流にもなっておらず最高の状態でした。

三日目の朝の感謝会で、バプテスマを受ける予定の三人から救いの証しを聞きました。その中の一人は私たちLCFの教会にいらして約三ヶ月の姉妹で今年正月に救いを受けました。彼女に与えられた赤ちゃんがキャンプの中でも可愛いスターでしたが、その子にまつわる話で、赦せなかった人を赦す心が与えられた、という内容です。

そしてもう一人の方はハワイに留学していたけれどもそこで救われ、日本に戻ってきたら決してイエス様から離れたくなかったけれども、ご出身が静岡市で帰国後すぐに静岡城北教会に導かれ、そしてそこの牧師さんで私の友人でもある見城和人さんがカルバリーチャペル所沢を紹介し、そしてそこで、これまた私たちの友人の宣教師が、職場に近い恵比寿バイブル・スタディを紹介し、私たちとも知り合いになりました。お二人とも、主に救われた喜びでいっぱいです!

2012年マラナサ・バイブル・フェローシップ その1

毎夏恒例のマラナサ・バイブル・フェローシップのファミリー・キャンプが、8月13‐15日に富士山麓山の村で行なわれました。昨年と同じところです。(2011年の様子はこちらのブログ記事でどうぞ。)

「米田ひろしミニストリー」の紹介

今年は、伝道にもっと力を入れた集会でした。ゴスペル・シンガーの米田ひろしさんが一日目晩の集会を担当され、ロゴスの私が二日目のバイブル・タイムを担当致しました。米田さんとは初めての出会いでしたが、たくさんの共通項があり、一気にいろいろなことを分かち合い、親しく交わることができ、とても嬉しかったです。

ご自身の教会生活ルーツがワシントン州のカルバリー・フェローシップを始めとし、遣わされている教会が私もよく耳にしている南加州にある日系教会、そして共通の友人や知人が数人おり、おまけに私の大学時代のクリスチャン先輩がご自身の所属される教団の牧師だった、などありますが、霊的には、ご自身が引きこもりとそれに伴う鬱との闘いから救いを受けた、というところに大きな共感を得ました。私も救いのきっかけは、高校の後期から大学初期に悩んでいた抑うつでした。

彼が今年出したアルバム「あなたに逢えてよかった」の同題の歌は、まさに私が霊の救いを受けたことによって得られた癒しにおける神の真実ですが、このような歌詞になっています。

涙流してよかった。心痛んでよかった。
傷ついたけどよかった。傷つけるよりよかった。

風が強くてよかった。雨が冷たくてよかった。
険しい道でよかった。遥か遠くてよかった。

すべての営みは、定められた時がある。
今がどんなに苦しくても、あなたがくれる意味がある。

あなたに逢えてよかった。心開いてよかった。
勇気を出してよかった。今すべてがよかった。
・・・・

これは伝道者の書3章1節の「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。」から来ている言葉ですが、ここに流れている真理は、神がいかなる物事や出来事にも主権を持っておられることです。この世界は、クリスチャンの世界でさえ、悪いことについては蓋をして、それがあたかも神の領域から離れているかのように話します。これは非聖書的な神学であり、主は、すべてのことを、たとえそれが悪であってもご自分の主権の中に入れておられ、それをすべてご自身の栄光にされます。この真理によって、私も深い魂の癒しを受けました。

米田ひろしミニストリー

上のウェブサイトに、米田さんの証しも、また「あなたに逢えてよかった」の試聴もできます。

今回もノアの石原さんご夫妻がいらっしゃいましたが、静岡の牧師さんたち自身もフォークのバンドも組んでおられるほどの面々ですから、賛美に豊かな集会となりました。いろいろな人に教会賛美について質問をしましたが、みなが同様に「技術ではなく個々のクリスチャンの霊的成熟」を条件に挙げておられました。

下に、一日目の様子の一部を紹介します。

その2に続く)

東松島復興支援旅行(8月7‐9日)

盆の時期を越えましたが、これからは残暑との戦いですね。みなさん体にお気をつけください。

8月のニュースは、もちろんLCFの礼拝場所が日暮里に移動したことがありますが、二つのイベントがありました。一つは東松島復興支援旅行で、もう一つは昨日帰ってきました、マラナサ・バイブル・フェローシップのファミリー・キャンプです。

東京日暮里国際教会の朴樹民宣教師が、神学校時代に親友となった、今は教会の副牧師をされている方が日本へ短期宣教チームとして来ました。朴宣教師ご自身は去年の12月に既に月浜に行かれていたので、そこに行くことになりました。

私たちは付き添い、というか、韓国語の通訳を初めとする奉仕とその他のお手伝いです。三月以降行っていなかった月浜ですから、とても久しぶりです。

韓国の兄弟姉妹と時間を共に過ごせたのは、とても楽しく、また休息となりました。旅行というと必ず「温泉」に入りたがる人々が多かったですが、例外にもれず、何と行きと帰りの二回入りました!そして韓国チームは、夕食会に出す料理だけでなく、自分たちで食べるものは基本的にすべて持ってきました。(宿泊先となったチャックさんと由美さんの家で、お二人は、朝からキムチの出る、そしてまたたく間に大人数の朝食を作り、また後片付けをする婦人たちの姿を、関心を持って見ていました!)その中で私たちも久しぶりに、韓国文化と生活に触れることができ、そしてその中にイエス様の愛がブレンドされていて、癒される思いでした。

東松島は大きく変わっていました。復興の早さに驚かされます。月浜には、以前紹介させていただいた海苔の産業復興グループの月光さんが活躍していました。私たちは、たいしたお手伝いはできませんでしたが、海苔の養育に使う綱を整えるお仕事をさせていただきました。この頃は、ボランティアに単純な作業を任せることができている反面、複雑な作業がしわよせになってしまっている、ということでした。

舟巡りもボランティア向けに始めてくださり、私たちも乗りました。私個人は、小学校の時にこの砂浜から舟巡りをしたことがあり、あまりにも美しかったので原体験のような追憶となりましたが、まさか三十数年後にこのような形で乗れるとは思ってもみませんでした。

一日目の晩は、公民館で日本宣教の講義を任されていたので、行ないました。私は、率直に一般に日本宣教で言われている言葉を否定しながら話していきました。例えば、「日本は宣教師の墓場だ」という言葉があるが、それはキリストの愛について何も知らない言葉である、など。一般の短期宣教とは異なる方法を話していきましたが、みなさん心を柔らかにして聞いてくださいました。

二日目の朝のデボーションの時間に、チャックさんが救いの証しと月浜に導かれた話をされました。午前中は、由美さんが毎週持っている「お茶っこかふぇ」で、ご婦人の一人が救いを証しを分かち合ってくださいました。DVDはイエス様の復活の話まで言っているそうです。

そして二日目の晩は、プルゴギ、チャプチェ、チヂミ、キムチを夕食に出し、談話室の外で、チームがテコンドー(韓国式空手)の踊り、日本語の歌を含めた唱歌、それから牧師さんによる証しの時間を持ちました。みなさん最後まで聞いてくださり、「自分が世界で最も悪い罪人」だということを悟れば、それが真の救いになるというしめくくりでした。

そして、もう一つ、会えるかどうか分からなかった牛網の千葉さんに、今回は会うことができたのもとても嬉しかったです。彼の実家の畑は津波の被害を受けたけれども、三日目にそこを立ち寄ったら、見違えるように実りある畑に変わっていました!彼からいろいろな話を聞くことができましたが、避難所の生活よりも今のほうがある意味で辛い、とのこと。仮設住宅という個別の生活、大勢の人が死んだけれども、醜い遺産相続の争いが多発、学校の吸収合併などなど、精神的な負担は今までになく重く圧し掛かっているそうです。けれども、マスコミには目に見えない姿はあまり取り上げられません。私たちのミニストリー(働きかけ)は、まだまだ続けなければいけないと強く思わされた次第です。

チャックさんと由美さんは、根気よく福音の種まきをしておられます。ぜひ芽が出て実が結ばれるまで、神が守り、それを成長させてくださるようにお祈りください!