ここが変だよ!池上彰さん (その2)

その1からの続き)

イスラム教:対抗する新興宗教

番組では、宗教を説明する時にイスラム教から始め、三宗教の中で一番時間を割いています。これは世界に台頭している宗教ということで、ジャーナリストとしては伝えなければいけないという使命感があるのでしょう。また、全ての人がテロリストなのではない、もっと大きな視点からイスラム教を見ようという意図も理解できます。

けれども、不思議なことにイスラム教とユダヤ教の関係と対立点、そしてイスラム教とキリスト教の対立点について論じられていませんでした。

イスラム教の聖典コーランを読めば、そこには旧約と新約の聖書の記述が散りばめられていて、ユダヤ教徒とキリスト教徒に対する対応も詳しく述べられています。今、キリスト教では異端とみなされているエホバの証人の人たちの訓練の場を取材すれば、必ずキリスト教の堕落やクリスチャンへの対応などの教育を受けている場面を見ることができるでしょう。コーランを見る限り、私は同じような印象を拭うことはできません。

イエスの否定がイスラム信仰の始まり

池上さんは岩のドームに入る取材許可を受けて、とても興奮しておられましたが、そのドーム内に刻まれているアラビア語は、まさにキリスト教を論駁する言葉に満ちています。

参照:The Arabic Islamic Inscriptions On The Dome Of The Rock In Jerusalem

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ここが変だよ!池上彰さん (その1)

今週火曜日に、他のカルバリーの牧師や宣教師たちとの聖書の学び&朝食会に行きました。そこで出てきた話題が「マスコミ」についてですが、私が日頃感じていたこと、「マスコミは嘘をつく」ということをアメリカ人の牧師も話していました。状況は日本だけでなくアメリカでもそうらしいです。
学べるニュース

今日は、今人気のニュース解説者である池上彰さんのことを取り上げてみたいと思います。この前の総選挙の速報で、政党代表への直接質問で挑発また虚偽発言があったので、気になっていました。私個人はこの人に対しては好感を持っていますし、影響力を持つ政治家に対して、挑発的になっても鋭い質問はすべきだと考えていますので、その姿勢には共感できました。

ですから彼のことを殊更に取り上げたくはないのですが、彼を通して今のマスコミの潮流を如実に見ることができるので、そこで、あえて挑発的な題名「ここが変だよ!池上彰さん」にしました。(さん付けにしているのは、彼個人に対する悪い感情は抱いていないという敬意の表れです。)

池上さんの特徴は三つあるでしょう。

「中立」
「ニュースを分かりやすく伝える」
「上手にまとめる」

彼の番組や著作物には、宗教関連のこと、また中東関連のものが多く含まれます。宗教また中東情勢は決して無視できない存在であり、それをお茶の間に伝えて啓蒙したい、という情熱は感じられます。そして今や中東情勢について政治家にも意見や助言をするぐらいの影響力を持つ存在になりました。だからこそ取り上げなければいけないと感じています。

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