キリスト者の考える「平和」

前々記事前記事を踏まえて、聖書から純粋に「平和」とは何かを考えなければいけないと思いました。キリスト者の考える「平和」について、三つ側面があります。

神との平和
「ですから、信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。 ローマ人への手紙5:1 」

キリスト者間の平和
「キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、 エペソ人への手紙2:14 」

再臨による世界平和
「主は国々の間をさばき、多くの国々の民に、判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。 イザヤ書2:4 」

これら三つの側面をいつも心に覚えて、今の日本と世界を見つめていく必要があるでしょう。

今年二月に行なわれた、「東アジア青年キリスト者大会」の東アジア青年キリスト者大会(第三回)の報告の時に、私がお話しした原稿を「聖書の学び 主題説教」のところにアップしました。よろしければ、ぜひお読みください。

平和の国」(イザヤ2章2-5節)

全共闘・反動・日本の誇り

毎週火曜日朝に、東京や近辺のカルバリーチャペルの牧師や宣教師たちが、いっしょにデボーションの時を持っていますが、昨日、日本の牧師さんと話していました。彼は50代(・・と言ったら誰だかわかる人は分かる!)ですが、「私のちょっと上の世代は学生運動の世代で、反米なんだよね。それが格好良いと思う時代だった。」と言います。

私が日本の教会全体で、もしかしたら、こうなっているのではないかという感触を話します。

全共闘時代の人々

私もクリスチャンになってもう二十年以上経ちますが、信仰をもったばかりの時は、福音界には、本田弘慈先生など、戦後直後から伝道の働きをしておられる方々が健在でした。けれども一人一人、天に召され、今は、もっと若い世代に受け継がれています。

ちょうど戦後直後に自身が誕生した時代です。「団塊の世代」とも言いますが、彼らが学生時代の時に、全共闘運動安保闘争などが起こりました。

福音派(注:所謂「聖霊派」も含めて使っています)の教会は、日本基督教団のように社会派と教会派のような対立はありません。けれども、全体的に全共闘世代の人々が考えている世界観というものを、今の牧師たちの中に持っている人が多くいるような気がします。そして、そうした人々が指導者なので、神学校などで教育を受ける比較的若い世代にも、その影響が見受けられます。

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「慰安婦」と「反核」

橋下氏の慰安婦に関わる発言から、今の日本の教会にある問題を考えていきたいと思います。

橋下徹大阪市長記者会見主催:日本外国特派員協会
「私の認識と見解」日本語版全文

橋下さん、話の論点を摩り替えています。「女性の人権を尊重する立場」を言い、「女性を性の対象として利用することは、断じて許されない」と言っていますが、あのぶら下がり取材で、風俗を活用することをはっきりと薦めていたのですから、嘘でしょ!と突っ込みたくなります。そして、軍人による女の利用が、日本だけでなく世界にも共通の問題だと言っているのはその通りですが、「私たちが謝まらなければいけないし、そして世界各国も自国の問題に直視すべきだ。」「そのような習慣をなくすよう努力すべきだ。」とまで居直られてしまう論法は、「まだ他人のせいにしているな、この人、反省していない」と思われるだけです。

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