戦うことを悪とする悪

フェイスブックの投稿から:

かつて、イスラエルの首相ネタニヤフ氏が、こう言いました。「もしアラブ人(過激派)が、武器を降ろしたら、戦争は終わる。もしイスラエルが武器を降ろしたら、イスラエルが無くなる。」

これは、いろいろな戦いについて言えます。今は明らかに、「もしロシアが武器を降ろしたら、戦争は終わる。もしウクライナが武器を降ろしたら、ウクライナがなくなる。」と言えます。

いわゆる「喧嘩両成敗」で物事を見ることが、いかに不正であるかを物語っています。国レベルの戦いにおいても、個人レベルの対立においても、日本には、「戦い」そのものを毛嫌いする傾向があります。力の行使のすべてを悪とみなす誤った平和主義が、不当な侵略や攻撃を後押しすることさえあるのです。

キリスト者はなお一層のこと、戦いに召されています。悪魔にそそそのかされて、罪を犯した時以来、万物が神の支配に入る時まで、戦いが続いています。私たちの神は、「万軍の主」と呼ばれています。主が、戦っておられる方なのです。

信教の自由がたとえなくとも

(フェイスブックの投稿から転載)

 「信教の自由(Religious Liberty)」について、ジョン・マッカーサー牧師が批判している発言について、多くの批判があるというニュースを読みました。私はむしろ、彼の真理に基づく発言に、その勇気と明白性に強い好感を覚えました。

Clip Of Pastor John MacArthur Had Critics Pouncing…Turns Out It Was Edited

神の民は常に少数派

 我々キリスト者は、信教の自由について、神に感謝すべきことだけれども、それに頼るべきではない、ということを知らないといけないと思っていました。聖書には、常に神の民は少数派です。イスラエルの民が、ヤコブの家族から始まり、エジプトでも奴隷となっていました。そこから救い出されましたが、多数派になったのは、ソロモンの治世の時だったでしょうか。しかし、そのまま世的になり、分裂します。 続きを読む 信教の自由がたとえなくとも

「命に嫌われている」自分に死んだ私

(フェイスブックから転載)

<自殺願望もあった思春期、
若い子たち、今も似たようなこと考えているんだね
僕はこうやって、自分に死にました>

 家には、テレビがないし、NHKプラスにも入っていないので、紅白歌合戦は大晦日に見ませんでした。上の投稿を拝読し、「へえ~こんな歌があるんだ」と、初めて知り、何度となく、じっくりと聞きました。

 これは、「まふまふ」さんの歌唱ですが、カンザキイオリという方の作詞作曲で、中学の時、不登校だった時のことを踏まえているとの説明を読みました。心の琴線に触れるような、叫び声のような歌です。

まふまふさんの「命に嫌われている」

オリジナルのカンザキイオリさんの「命に嫌われている」 続きを読む 「命に嫌われている」自分に死んだ私

自分の生活から近代宗教を切り離す努力

(フェイスブックから転載、加筆もしました)

 とても、的を射た内容の記事でした。

「2050年には大半が無宗教に」信仰心の篤いアメリカで神様を信じない人が増えているワケ宗教を個人の好みとして扱っている

 キリスト教と言えば、西洋の宗教と言われますが、現実は、前世紀、第二次世界大戦後に、巨大なパラダイム・シフトが起こりました。欧米で次第にキリスト教が衰退し、今世紀になってからはその減少が著しいものになっているのに対して、圧倒的に、アフリカ、アジア、中南米、中東にて、キリスト者と教会の数が増えています。(参考記事:「宗教改革五百年:福音宣教のパラダイムシフト」)

 そこで何が西欧諸国にてキリスト教を衰退させているかというと、本記事には、三つ挙げています。

一つ目は、人間主義です。神の意思によるものではなく、すべて人間の理性が優るという考えです。

二つ目に、集団より個人を重視するようになったことです。

三つ目は、人間の努力による進歩するのだという考えです。

 そのために、ついに、人間の内なる信念や願望によって生きる価値観へと変わっていき、副題にあるように、宗教は「個人の好み」の対象となり下がってしまいました。そして、西欧にて信仰の「近代化」が起こっていることを指摘しています。

 日本は、キリスト教文化があるわけでもなく、西欧の国でもないのに、なぜか、教会がその影響をもろに受けているように思われます。 続きを読む 自分の生活から近代宗教を切り離す努力

「ジェンダーサイエンス(1)「男X女 性差の真実」」を見て

 11月3日に、NHKで以下の番組がありました。下のリンク先で、5分の動画を視、番組内容のまとめを読むことができます。

ジェンダーサイエンス(1)「男X女 性差の真実」

 ジェンダーという言葉が、日本で一気にマスコミの中で広まっているように思われます。政府の中でも、男女共同参画社会と呼ぶものの中で取り上げられています。

 アメリカを中心に英語の情報も読んでいて、ジェンダー(gender)がいわゆる生殖器の違いを示す「性別(sex)」とは別の男女の定義として、頻繁に表れてきたのに気づいていました。いわゆる社会的な「男らしさ」「女らしさ」の男女の区別を表す概念です。「社会的性別」とも呼ばれるようです。

 最近のマスコミの風潮を見るに、環境保護運動や動物愛護運動などと似ていて、西欧社会で始まったものが一気に世界化している流れの中に、日本もどっぷりと入っていることに気づきます。今回のNHKの番組は、ジェンダー概念を取り入れている内閣府男女共同参画局も否定している、過激なジェンダー議論を展開させています。

性の中性化を目指す番組

 内閣府が目指している社会は、「男女別定年制の撤廃」「DV防止法の制定」「起業家、科学者、政治家など、従来女性が少なかった分野への進出」など、社会制度や慣行の見直しを目指しているものですが、「見直しが不要」なものとしての具体例として、「男女の服装に関する違い」「ひな人形、鯉のぼり」を挙げています。そして、以下のように、過激なジェンダー論を否定しているのです。 続きを読む 「ジェンダーサイエンス(1)「男X女 性差の真実」」を見て

「亡国の環境原理主義」から思う似非キリスト教

 この本を読んでいます。内容は、著者ご本人が以下の記事で書いています。

亡国の環境原理主義

 地球温暖化問題・・実は、これは苦手意識があり、避けてきた問題です。一つに、あまりにも二極化が進み、気候変動に対する懐疑派との対立が非常に大きいことがあります。もう一つは、数字との戦いがあり、私は理系肌では全くないので、避けてきました。

 けれども、もはや個人的には避けられない問題かな?と思いました。いや、一つの線につながってきたので、ようやく何か言える問題だと思いました。

 そのきっかけを作ってくださったのは、たまたま、教会に、関連する分野をお仕事にしておられる方がいることです。彼が私に、「環境”正義”という言葉が欧米で使われている。その正義って、キリスト教があるから出てくる発想ですよね?」と感想を求めてきました。日本では二酸化炭素を「減らす」ことで貢献するというのが、理解だけれども、二酸化炭素自体を悪と見なす二元論が気になっていて、それは、もしやキリスト教から来ているのでは?ということです。

 一般の日本人で、この分野に詳しい人であれば、キリスト教が背後にあるのでは?という発想をするはずだと、私も強く思いました。案の上、本書では、次のようなくだりがあります。 続きを読む 「亡国の環境原理主義」から思う似非キリスト教

「激動の世界情勢を聖書から読み解く」勉強会

「激動の世界情勢を聖書から読み解く」勉強会

毎月第三週(木)20:00

リンク先ページの「参加申込」よりお申込み頂いた方に、アドレスをお知らせしております。

過去の勉強会の動画1

過去の勉強会の動画2

しんしんインタビュー「聖書を読むと世界情勢がわかるって本当?」

https://youtu.be/PWD7lfhtjlo

書評「Enemies and Allies(敵と味方)」

 ジョエル・ローゼンバーグ著の新作を、休暇中も含めて読んでいき、昨夜、完読しました。今回は、楽天ブックスの電子辞書が安かったので、スマホでいろんなところで読めたのが良かった。

 私は、神がジョエルさんを、「小説より奇なり」を地で行くように用いておられることを知って、かれこれ20年近くフォローしています。そして、中東に対するキリスト者の見方、また祈りや支援をどのようにすべきかを、彼の著作や発言を基にしてきたと言っても過言ではありません。

本の紹介についてのインタビュー

ユダヤ系アメリカ人で、イスラエル国籍を持ち、福音派で親イスラエル

 彼は非常に独特な出自を持っています。父方にロシア系ユダヤ人の先祖を持ち、ポグロムから免れてお祖父さんが米国に移住しました。正統派ユダヤ教の家系です。けれども、ジョエルさんのお父さんは悪い経験しかなく、宗教の実践をやめていました。ところがある時に、新約聖書を読み、イエスがユダヤ人のメシアであることを知り、信じます。異邦人の奥さんも信じます。その父母の間に生まれたのがジョエルさんです。彼も、ずっと後で信仰を持ちます。

「ノストラダムス」とも呼ばれる、現実となった小説シリーズ

 彼が、政治系のフィクション小説を書くことにしました。彼は聖書信仰を持って、終末の預言も信じていますが、諜報機関の人たちからもよく取材して、こんなストーリーの原稿だったのです。「民間機をハイジャックして神風攻撃をし、米国が攻撃を受ける。大統領は対テロ戦を展開し、イラクのフセイン大統領に対して宣戦布告をする。」この原稿を書き終えそうになっていた時に、自宅の上空を、ペンタゴンに向かうハイジャックされたジェット機が迂回していたのです。 続きを読む 書評「Enemies and Allies(敵と味方)」

人種差別主義のルーツはダーウィン

(7月6日にフェイスブックで投稿)

日本人が生活を日常でする時に、「人種」についてあまり気にしないと思います。ほぼ同一の民族であるし、皮膚の色が違う人がいれば、「外人さん」で済ませてしまうからです。

アメリカに住んでいた時も、私は、その多民族の国のありかたを楽しんでいました。私は日本人ですが、他のアジア系の兄弟姉妹と交わると、どれほど共通点があるか分かりますし、多様な人々がそれぞれの文化を保ちながら、けれども、アメリカという国に忠誠を誓い、愛しています。

しかし、「人種(race)」という言葉を使うと、嘔吐したくなるというか、鳥肌が立つというか、単なる民族差別とは違う、おぞましいものを感じます。この頃、頻繁に、人種差別問題が語られますが、単なる民族差別とは種類を異にしています。 続きを読む 人種差別主義のルーツはダーウィン

政治運動ではなく、切実な黒人の訴えに耳を傾けよう

(6月15日にフェイスブックに投稿)

 ずっとアメリカでの黒人差別抗議運動を見て、タイムラインでもそれに関する投稿をしていましたが、実は英文で多く行っていました。特に、カルバリーチャペルの黒人の牧師で、トニー・クラーク(Tony Clark)さんへのインタビューで、何が問題なのかが分かってきました。

 それを一言でいうなら、「命の危険も感じる経験、トラウマ」と言ってもいいと思います。あるいは犯罪人のように見られる目と言ってもいいです。警察に止められたら、「なんか、免許見せないといけないのかな?」というものでは、ありません。警官が、近くで小競り合いなどの事件が起こっているという報告を受けて、疑わしき人(皮膚の色でプロファイリングしているようです)を見つけ、銃を所持していることも想定して、ほとんど「従わなかったら、撃つぞ」的な拘束をしてきます。

 確かに「差別なんかない」とまで言い切る黒人の人たちも少しいるけれども、それは、社会制度的に、黒人を例えば雇用で差別するとか、そういったことは全くないという意味で使っています。事実、ないです。 続きを読む 政治運動ではなく、切実な黒人の訴えに耳を傾けよう