映画「ハクソー・リッジ」

今日、楽しみにしていた映画「ハクソー・リッジ」を妻といっしょに観ることができました。戦闘中に手足がもげたりと、残虐な場面が多出する中で、涙が溢れ出てどうしようもありませんでした。キリスト者が戦争という現場で、その泥沼を飲みながらもなおのこと、証しを立てて行った、ということで、本当に凄い内容だと思います。

沖縄戦で武器を持たずに75人を救ったクリスチャン兵の実話 映画「ハクソー・リッジ」

3月に行われた「カルバリー20’sキャンプ」で、「社会に仕える」というテーマで、この映画のことを言及しました。ロイド・ジョンズ著の「働くことの意味」において、奴隷制度という不条理な制度の中で、なおのこと主にあって主人に仕えなさいと使徒たちは命じましたが、泥沼の中でその泥水を飲みながらも、祈り、証しを続けて行く時に、信頼関係が醸成されて、時が来て、御心がなっていく、という原則を見ることが出来ます。戦争に従事するという、究極の不条理の中で、なおのこと神に与えられた良心に裏切ることなく、証しを立てたのだろうと、主人公デズモンド・ドスの生涯を見て思いました。 続きを読む 映画「ハクソー・リッジ」

福音宣教者としての「沈黙」

次の記事の続きです。「映画「沈黙」- 観るべきか、観ざるべきか?」「キリシタン名跡サイト「天上の青」」「『恐れ』を恐れよ

今週水曜日、映画館で「沈黙 -サイレンスー」を鑑賞しました。フェイスブックにて、長いレビューを二日に渡って書きましたので、こちらにまとめて掲載します。

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私は、海外宣教もしていたことのある、日本人の牧者であると同時に、宣教者としての思い入れの強い、端くれです。ロドリゴの心の動き、そしてキリシタンの村の人々の心の行き交いは、非常に心を打つものでした。あまりにも生々しいので、いろんな思いが一挙に、交差しました。(※以下から話す言葉は激しいものになっていますが、決して、遠藤周作やマーティン・スコセッシ監督に向けられたものではありません。むしろ、このような作品を作ってくれたことによって、キリスト者信仰の生々しい戦いと葛藤の実存を、上手に表してくれたことに、感謝しているほどです。)

「助けてあげよう」という思いから「何もできない自分」へ

ロドリゴとガルベが、自分たちの師と仰ぎ、絶大な尊敬と信頼を持っていたフェレイラらが棄教した、という知らせを聞いた時に、日本に潜入することを申し出ます。ここの会話には、既に「私たちが行って、助け出します。」というヒロイズムが入っています。 続きを読む 福音宣教者としての「沈黙」

「恐れ」を恐れよ!

前々記事:「映画「沈黙」- 観るべきか、観ざるべきか?
前記事:「キリシタン名跡サイト「天上の青」

今晩、次の説教要約を見て、なんと言ったらいいか、言葉に言い尽くせない憤慨の思いが込み上がってきました。

ヨシュア記1-3章「恐れるな。わたしがあなたとともにあるから」

今話題の、小説・映画「沈黙」と、ヨシュアの信仰がいかに対照的であるかを述べているものです。全文をぜひ読まれることをお勧めしますが、最初の一部を下に引用させていただきます。

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日本におけるサタンの最大の働きは、人々の目を漠然とした「恐怖(terror)」に釘付けにし、主に信頼する一歩を踏み出させなくすることです。

最近、遠藤周作の「沈黙」が映画化され上映されていますが、「神は、忠実な信徒が死に直面しても、沈黙したまま」という恐怖感を広める結果にならないかと心配です。なお、主人公の神父ロドリゴは、日本人信者の命を守るために棄教せざるを得なくなりますが、それはかなり史実を反映しています。

古代教会以来、殉教者の血が流されるたびに、かえって福音が爆発的に広がったと言われますが、日本だけは例外です。1700年代初めの幕府の権力者、新井白石の記録では、20万人から30万人もが日本で殉教の死を遂げたとさえ言われています。残念ながら、それらが、「死の恐怖に勝利した」美談ではなく、日本の伝統に背いた「のろい」かのように見られるのは、世界では珍しいことかもしれません。

しかも、当時の迫害の先頭に立ったのは、大目付の井上政重を初めその多くは転びキリシタンだと言われます。彼らは信仰者の心理を熟知していました。これほど巧妙で残酷な迫害が行なわれた国はないのかもしれません。 続きを読む 「恐れ」を恐れよ!

映画「沈黙」- 観るべきか、観ざるべきか?

遠藤周作原作「沈黙」を題材にした映画「沈黙 -サイレンス-」が開始されましたね。私個人は観たいのですが、教会の人たちには言及はしたものの、かなり抑制して紹介しました。クリスチャンの間でこれほど賛否両論が出ているものは珍しいです。それだけ、信仰や福音宣教における心の琴線に触れてしまっている題材だからだと思います。自分の書いたフェイスブックの記事を紹介します。(今のところ三つまで書いています。)

1)「欧米の植民地主義的キリスト教」の弊害?

沈黙 -サイレンス- 映画が語らない真実

間もなく映画上映される、話題の「沈黙」についての記事です。本映画について、かなりFBのタイムラインにいろいろな人のシェアが流れてきます。好意的な人、楽しみにしている人もいれば、かなり衝撃を受けている人、否定的な人もいます。否定的な評価をしている人の中で、多くの方がシェアしていたこの記事を紹介します。

私は、同感する部分と疑問点のどちらもがありました。

①遠藤周作の小説

筆者の書いている、遠藤周作氏についての紹介はその通りです。彼は母親がカトリック信者であったけれども、その中で「自分の気持ち」を小説として描いているということです。彼は文学者としては素晴らしいと思いますが、云わば、完全に回心できなかったキリスト教の家庭の二世、ということです。したがって、そこで描かれているキリスト教は、聖書の描いているキリスト教ではなく、そういった視点から書かれている、個人の悩みを言い表しているのだ、という点を抑える必要があると思います。 続きを読む 映画「沈黙」- 観るべきか、観ざるべきか?

映画「神々と男たち」

今の日本人キリスト者に迫る約20年前の出来事

前記事の続き)

神々と男たち本日はお休みの日にしているということで、フェイスブックで、ある方の紹介で「神々と男たち」という題名の映画を観ました。次のような説明文があったからです。紹介されていた方のフェイスブックの投稿で、次のように説明しておられて、今日はこれを鑑賞しようと思いました。

「タイトルに関連した詩篇82:6,7から始まる、1996年に起こったノンフィクション映画です。最近のISISによる事件ともかぶるので観るのに気が重くもありましたが、永遠の視点について考えさせられる良い作品でした。

アルジェリアで現地のイスラム圏の人々に寄り添いながら神に仕えていたフランス人修道士8人。しかしクリスマスイブにイスラム武装派が修道院に乱入し、このことを機に軍と武装派との争いに巻き込まれることとなります。次の襲撃では殉教すると分かっている修道士たち。フランス政府からも勧告を受け、このままとどまるべきか退去すべきか意見が分かれ、悩み、祈り、もう一度人生を見つめ直します。 続きを読む 映画「神々と男たち」

映画「神は死んだのか」

今、クリスチャンたちの間で話題となっている映画「神は死んだのか(原題:God’s Not Dead)」を見にいきました。

公式サイト(godsnotdead.jp)

神は死んだのかこれから、という方は、ぜひ、この上のサイトをじっくり隅々まで読んでいかれることをお薦めします。特に識者や専門家のコメントが私には新鮮でした。映画紹介のために依頼されたから当たり前と言えば当たり前ですが、日本人の識者がアメリカや保守的キリスト教の事情を否定的ではなく、客観的、肯定的に論評し、かつ日本人に対しても「唯一神」がおられることを擁護するような文面も見受けられることです。例えば、一部を引用します。

この作品からは、キリスト教の神の強さが伝わってくる。日本で一般的な神道や仏教の神々や仏とは違う。大事な仕事や試験の前の願掛けや、冠婚葬祭の時だけ召喚される存在ではない。一神教の神はこの世のすべてを作りあげ、この世で起こるすべてのことをコントロールする全知全能の存在である。幸福な出来事だけを感謝すれば良い存在ではないのである。
親しい人の死、自分にふりかかる災難、すべてを神の意図したこととして受け止めなければならない。信仰をもって生きてきた人がなぜ早死にするのか、なぜ若い身空で不治の病にかかるのか。そして、なぜ他人ではなく、他ならぬ自分の家族や自分自身に、そうした悲劇が起きてしまうのか。
主人公と教授の対話、そして効果的に配置された他の登場人物たちが直面する出来事を通じて、この作品では、「なぜ神がいるのにこの世に悪があるのか」「悪があるにもかかわらず、なぜ、神を信じなければならないのか」という古典的な問いに正面から切り込んでゆく。
(東京大学 死生学・応用倫理センター 博士(文学)岡本亮輔)

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映画「ノア約束の舟」詳細解説

以前、「映画「ノア」の紹介」という記事を書きましたが、MGFのカズさんが詳細な聖書からの解説をしておられます!

明日日本公開映画『ノア 約束の舟』を観て後悔しないために

情報満載ですが、箱舟の解説が聖書の学徒としては大変役に立ちます。舟の寸法についてですが、私も、その寸法で信仰に至ったという工学を専門にされていた日本人の話を聞いたことがあります。

そして極めつけは、次の演歌!歌詞はしっかり聖書記述に即していて、よくぞやってくれた!と言いたい、八代亜紀さんへ。

映画「ノア」の紹介

映画「ノア」と言えば、ラッセル・クロウ主演の、日本上映が6月から始まるものだと思われたと思いますが、いいえ違います。「180」や「進化論 vs 神」を作成したLiving Watersが、アメリカでの上映直前に、同名の映画をやってくれました!

面白いことに、YoutubeでMovie Noahなどと検索すると、ハリウッドのノアの映画の予告編は四位で、この映画は二位、その他も、ハリウッドの映画は聖書から逸脱しているという検証ものばかりが出てきます。アメリカではクリスチャンによる批判や論評がものすごく出ていて、「映画館に見ないようにしよう」運動が広がっています。背景の日本語記事はこちらです。

映画「ノア – 約束の舟」は聖書的でしょうか?

北朝鮮のキリスト者を知る映画

東アジアキリスト青年大会には、脱北して韓国にいる姉妹二人が参加し、講義には、韓国で脱北者の若者が学校に行けるための財団の代表者の方がいらっしゃいました。そこで改めて、日本の方々に、私がこれまで見てきた、北朝鮮の人々とキリスト教の接点を知るのに、良質な映画としてご紹介したいものを取り上げます。

クロッシング

日本のニュースでの紹介

(本編はこちらです(英語字幕付き))

この映画が優れているのは、北朝鮮の人たちも全く同じ人間であり、家族愛を描いていることです。私たちと全く同じ感情や想いを持っていることを知ることができます。そして、何らかの形でキリスト教との関わりがあることも見逃せません。脱北後、また韓国内において、何らかの形でキリスト教の支援を受けています。そして、脱北者への綿密なインタビューに基づいているので、話の全体はフィクションですが、生々しい現実を映し出しています(北朝鮮内でもこの映画が密かに流布したそうで、彼ら自身、本物に近いという評価だとのこと。)

次に紹介したいのは、脱北後の韓国での生活を描く映画です。

ムサン日記 ~ 白い犬

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映画「ネファリアス」

昨日、以下の映画を鑑賞しました。

「ネファリアス」
売られる少女たちの叫び

(公式日本語サイト)

この映画について水谷潔さんのブログで知りました。「売春」という名の下で行われている人身売買のドキュメンタリー映画です。(DVDには日本語訳も含めて20か国語の字幕があります。)

この映画のあらすじは、クリスチャン新聞のサイトで読むことができます。
◎“現代の奴隷制” 性的人身売買--実態描くドキュメント映画「ネファリアス 売られる少女たちの叫び」

そして水谷潔さんの一連のブログ記事はこちら 続きを読む 映画「ネファリアス」