上海ゲットーの歴史を塗り替える中国

(7月30日にフェイスブックに投稿)

上海でユダヤ人を救ったのは日本か?中国か?

日本がアジア各国に対して残虐な行為を起こったことは事実でもちろん反省すべきですが、そんな日本軍によってユダヤ人が生き延びることが出来たのも事実です。

 歴史認識はとても難しい問題ですね。国が違えば見方が変わるのは当たり前です。しかし、アジアに対して残虐なことをしたことを認め深い悔恨の思いを抱くことと、日本人や日本軍がすべて悪いのだとすることは全く別問題であり、私は後者に対して、強く警戒します。アメリカのキャンセル・カルチャーに見られるように、勧善懲悪的に罰することは、歴史を真摯に見ず、自分たちに生かしていないことの裏返しになり得るからです。 続きを読む 上海ゲットーの歴史を塗り替える中国

人種差別主義のルーツはダーウィン

(7月6日にフェイスブックで投稿)

日本人が生活を日常でする時に、「人種」についてあまり気にしないと思います。ほぼ同一の民族であるし、皮膚の色が違う人がいれば、「外人さん」で済ませてしまうからです。

アメリカに住んでいた時も、私は、その多民族の国のありかたを楽しんでいました。私は日本人ですが、他のアジア系の兄弟姉妹と交わると、どれほど共通点があるか分かりますし、多様な人々がそれぞれの文化を保ちながら、けれども、アメリカという国に忠誠を誓い、愛しています。

しかし、「人種(race)」という言葉を使うと、嘔吐したくなるというか、鳥肌が立つというか、単なる民族差別とは違う、おぞましいものを感じます。この頃、頻繁に、人種差別問題が語られますが、単なる民族差別とは種類を異にしています。 続きを読む 人種差別主義のルーツはダーウィン

政治運動ではなく、切実な黒人の訴えに耳を傾けよう

(6月15日にフェイスブックに投稿)

 ずっとアメリカでの黒人差別抗議運動を見て、タイムラインでもそれに関する投稿をしていましたが、実は英文で多く行っていました。特に、カルバリーチャペルの黒人の牧師で、トニー・クラーク(Tony Clark)さんへのインタビューで、何が問題なのかが分かってきました。

 それを一言でいうなら、「命の危険も感じる経験、トラウマ」と言ってもいいと思います。あるいは犯罪人のように見られる目と言ってもいいです。警察に止められたら、「なんか、免許見せないといけないのかな?」というものでは、ありません。警官が、近くで小競り合いなどの事件が起こっているという報告を受けて、疑わしき人(皮膚の色でプロファイリングしているようです)を見つけ、銃を所持していることも想定して、ほとんど「従わなかったら、撃つぞ」的な拘束をしてきます。

 確かに「差別なんかない」とまで言い切る黒人の人たちも少しいるけれども、それは、社会制度的に、黒人を例えば雇用で差別するとか、そういったことは全くないという意味で使っています。事実、ないです。 続きを読む 政治運動ではなく、切実な黒人の訴えに耳を傾けよう

「中国モデル2.0」

 2年半前の記事ですが、非常に的確です、おそらくコロナ後の世界はこうなるのでは?と思えるものです。

視点:「中国モデル2.0」の衝撃、日本企業も進退判断を=呉軍華氏

 「中国モデル2.0」とは何か?それを知るためには、「中国モデル1.0」を知る必要があります。

この間、旧ソ連の崩壊や冷戦の終結などの大事件があった。中国共産党がソ連共産党の轍を踏まずに済んだのは、基本的には党の政治エリートと、資産家や経営者などの経済エリート、そしてインテリ層の間で、経済成長至上主義に利害の一致をみる同盟関係が成立していたからだ。この同盟の下では、一党独裁政治に楯突かない限り金儲けし放題で、実質的に中国社会の多元化は大きく進んだ。

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聖書預言と新型肺炎

先日、2月20日に、ビズテリア・クラブの「激動の聖書情勢と聖書から読み解く」勉強会にて、参加者にお配りした資料です。

「聖書預言と新型肺炎」

疫病の歴史を見ると、その拡がりが当時の大国支配を通じて行われていること、ローマ時代の疫病の拡がりとその後のキリスト教の広がりの歴史と、キリスト教会が教会史の中で記録的に伸びている中国の、交通要衝の町、武漢で起こったことを重ね合わせました。また、疫病との戦いの最前線にいたキリスト教が、後にホスピスという制度を作り、それが病院になったことにも言及しています。

感染症の流行は、何も今、始まったことではありません。歴史の中で何度となく起こってきたことで、そこから教訓や知恵を多く学べると思います。

“いつ”主が来るのか?よりも、”なぜ”来るのか?

 キリスト教会には、主が来られ、空中にまで天から降りてこられ、教会の者たちが引き上げられること(携挙)について、また、神が御怒りを災いによって地上に表される患難が襲う前に引き上げられることについて、いろいろな批判があります。その一方で、この患難前の携挙説の正しさを強く主張しているグループもあり、両極に別れている感じです。

 私は、神が、世の終わりに、これまでの積み上げられた地上の悪に対して、御怒りを現わす時が定められていると信じています。そして、キリスト者は神の御怒りから救われることが約束されており、また、いつ主が来られても、思いもよらない時に来られる切迫したものだということから、患難期の前の携挙を信じています。

 しかし、ここで大事なのは、いつ携挙が来るのか?ということに焦点を合わせるのではなく、「なぜ主が教会にために戻って来られるのか?」ということを考えたいと思います。

御怒りからの救い

 一つに神の、ご自身の御怒りからの救いがあるでしょう。世からの患難は、悪魔から来ています。キリスト者は、その患難や困難の中に置かれて生きています。しかし、いつまでもそのままにはしておかれません、主は悪に対して悪で報いる公正な方です。テサロニケ第二1章を見れば、苦しむ者に対して、苦しみを与える目的で、神ご自身が下す患難があり、主が地上に戻られる時には、福音に従わない者たちに対する裁きがあることを宣べています。 続きを読む “いつ”主が来るのか?よりも、”なぜ”来るのか?

天皇の即位礼とキリスト者の姿勢

 今年、2019年は、元号が平成から令和へと替わり、国全体が少し和み、喜び、慰めを受けているような感じがします。素直に、そのことに私個人も喜んでいます。

 そして、皇位継承のための儀式がこんなにも数多く、詳細で、期間をかけるものなのか、そして盛大なものなのか、ということに改めて驚いています。また、昭和から平成に移行した時に比べると、平成から令和に移った今回のほうが、もっと和やかで、落ち着いており、素直に国民が喜んでいるような気がしています。世情が暗いこと、また災難が多いことを思うと、一時の和みです。

 キリスト者として、一連の皇位継承の儀式をどうみているのか?を私個人の想いを本記事に書かせていただきます。

「王を敬え」という命令

 キリスト者として、素直に、喜び申し上げたい思いを持っています。私は、以下のキリスト者オピニオン・サイトの論説委員の一人でもありますが、同じ思いを共有しています。

「今上天皇陛下の「即位礼正殿の儀」をお祝いし、心よりお喜び申し上げます。」

 聖書的にも、歴史的にも、そして世界的には、教会は、上に立てられた権威を尊敬してきました。 続きを読む 天皇の即位礼とキリスト者の姿勢

クリスチャンのビジネス・パーソンの皆様へ 「ビズテリアの懇親会」

ビズテリア・クラブによる、経営者向けの意見交換会、政策提言など、様々な催しに関わってから、一年以上が経ちました。(関連記事)その間に、数多くの、主にスタート・アップ関連の経営者の方々にお会いし、また何人かの政治家にお会いすることができました。その都度、牧師として、イスラエルや世界情勢を通して、聖書の話やキリストの福音のことも聞いていただいています。

先々月から、月例(第三週の木曜日)の懇親会とその前の分科会に関わらせていただいています。第一回目は、西岡力先生がスペシャル・ゲストであり、二回目は、中山泰秀議員と評論家の江崎道朗さんがスピーチしてくださいました。

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「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」~ キリスト者としての書評

コミンテルンの世界戦略から、日本の敗戦を眺める

 著者、江崎道朗さんは、ビズテリアの懇親会で、二回お目にかかり、二回目はお話しも少しさせていただきました。著作の一つを今、読んでいます。ある事がとても気になっていて、江崎さんであれば詳しいだろうと思って尋ねたところ、短い言葉でしたが、とても的確な回答を下さいました。

 それは、「キリスト教は共産主義に騙されやすいか?」という質問で、答えは、大きくうなずく「はい」でした。共産主義者は、非常に高度な戦略を持っており、賢く、反対の思想を持っている人たちでも抱き込む術を知っていると思っていたのですが、その通りだと断言してくださいました。キリスト教の人たちは善意があるので、とくに騙されやすい、とのことでした。ある神学者が語った、「地獄への道は善意で舗装されている」の言葉を思い出しました。

 本書ですが、読み始めたら、ぐいぐい入ります! 続きを読む 「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」~ キリスト者としての書評

日韓関係改善のための祈りの手引き

この記事を見て、初め、涙が目線に集まって来たのを感じました。

日韓関係改善のための祈りの手引き 妹尾光樹(純福音成田教会担任牧師)

成田純福音教会の妹尾光樹牧師とは、去年2月の東アジア青年キリスト者大会にて、成田山の説明を依頼させていただいた時に初めてお会いして、フェイスブック上でいろいろと意見交換や交わりをさせていただいていました。

私が、激しく対立する日韓関係をフェイスブックで投稿した時に、即座に反応され、コメントを残されました。うめきと叫びに近いお言葉でした、日韓のキリスト者の交わりに悪影響が出ないことを心配する声でした。 続きを読む 日韓関係改善のための祈りの手引き