「月光プロジェクト」の案内

今回(3月2-4日)の救援旅行で、私個人にとってはものすごく嬉しくて、ちょっと涙ぐんでしまった報告がありました。下の写真をご覧ください。

女性は私の妻ですが、その他のメンバーは「奥松島月浜海苔生産グループ 月光プロジェクト」のメンバーの皆さんです。

かねてから私は、ツイッターやブログで東松島や宮戸島の情報をかき集めていましたが、その中で月光プロジェクトの方々の存在を前から知っていました。月浜に行ってみなさんに会うたびに、私の心にずしりと重石が入るように辛かったのは、「これからの産業」でした。ここは、私にとって思い出の場所でもあります。仙台出身の私は小学生の時に、ここの民宿に泊まり、ボートにのって遊覧を楽しみ、小さな砂浜がまるでプライベートビーチのように数多くある美しい小島が、神秘的な原体験とさえなっていたところでした。大人になってからも、姉と甥を交えて家族でやってきたことがあるし、また妻と私の両親と四人で改めて来ていました。

そして震災です。そして、4月初めに自宅のすぐそばの武道館避難所に、月浜から逃れてきた木村さんと初めて出会ったのです。ですから、この部落で民宿はもとより、民宿業をも支えてきた漁業が復興することを心から願っていました。そして今の被災地の最大の課題は「雇用」です。そして雇用を創出する「産業」の復興です。初動段階では救援物資が必要であったかもしれませんが、そして続けて炊き出しやその他の活動で心に届く励ましは続けていきたいですが、今は産業支援が不可欠です。

ホームページを一覧してください。

再建に必要な資金は膨大な額ですが、けれどもこのプロジェクトは私たちのような個人でも参加できるようなシステムを作っておられます。「一口1万円」になっています。さらに、単に資金供与に甘えるのではなく、海苔を食べていただくことで、支援者を通して月浜の海苔を知らせていくというビジネスの側面もあります。そして、ブログフェイスブックによる細やかな近況報告によって支援者との人的交流ができるようにもしています。

このプロジェクトにぜひ参加してみてください。

「東北 希望の祭典」(3月2-4日)の報告 その2

その1からの続き)

3日目は、チャックさんがサマリタンズ・パースの仕事で忙しくなって、三人を教会の日曜礼拝(宮城聖書教会)に連れて行く時間がなくなったとのこと。彼の自宅で短く礼拝の時を持ったそうです。そして同じように午後下がりにいっしょに送迎バスに乗り込み、三日目のイベントの後にそのまま仙台駅に直行し、東京へ向かいました。

ビリーグラハム伝道協会のYoutubeから

すでに、ビリーグラハム伝道協会のサイトで詳細な報告がなされています。

Tohoku Celebration Draws Record Crowd
A Rolling Witness to Love
New Life Rises in Sendai

英文ですが左側にあるビデオをクリックすれば雰囲気が伝わってくるのではないかと思います。私が感動したのは、二つ目の” A Rolling Witness to Love”(巡回する愛の証人)です。

二人の被災者が、東北希望の祭典のために多大な貢献をしてくださいました。この祭典の宣伝バスですがLEDバスになっています(窓に映像が出てくる)。このためにご自分の資金と時間を投入してくださった方なのですが、金曜の夜にイエス様を受け入れたとのことです!

これからも続けて、被災者の方々のためにお祈りください。地域復興のために共に協力しながら、かつクリスチャンの動機になっているキリストの愛が伝わりますように。

「東北 希望の祭典」(3月2-4日)の報告 その1

みなさん、お祈りありがとうございました。うちの教会から妻と、瀬谷さん、久喜さんが東北に行きましたが、無事に帰宅しました。報告を聞きましたが、かなり手ごたえがあったようで主をほめたたえます。

東北・希望の祭典

三人は高速バスで仙台駅前まで行き、チャック・ロブさんが車で迎えにきてくださり、それで月浜仮設住宅に向かいました。前回の呼びかけで、無料送迎バスへの乗車を申し込んだ人はみな乗車し、その他も数名の人が乗り込んだ、とのことです。牛網の元避難所にも立ち寄り、そして石巻に接している赤井まで行って、そこで他の被災者と支援者の方々を乗せてバスは、仙台近郊にある利府の「グランディ21」に向かいました。ここは元、津波で亡くなった方々の遺体安置所だったそうですが、そこに「復活の命があるのだ」という希望を語ったわけです。

かなりの雪が降りましたが、その割には多くの人が来られたようです。

次の日、3月3日には午前中、月浜仮設住宅にてお茶会を開きました。これまでの炊き出し後のお茶会より一番多くの人が来られたようです。そして以前にも来られた男性の方もいらっしゃり、三人にご自分で獲った蟹をくださったそうです。それから、後で改めて紹介しますが、月浜の海苔の産業復興のために立ち上がった自助グループの「月光プロジェクト」の方々にも会うことができました。

肯定的な反応としては、「震災後のクリスチャンの支援を通して、クリスチャンに対するイメージが変わった」「今回の祭典で受け取った聖書は、以前配布した聖書より分かりやすい(つまり、聖書を読んでいる)」など、この地区の方々との関係がいっそう深まっただけでなく、信仰についての関心も高くなったことを感じたようです。

2日目晩のイベントには、被災者の方で信仰をもった人の体験談ビデオが上映されたとのこと。アル中で自分でも死んでしまうのかと思うぐらい飲んでいたが、それで震災に遭い、その後クリスチャンに出会いながら、なんとある時に酒の味が変わったとのこと。苦くて飲めなくなったそうなのですが、クリスチャンたちが祈っていたことを知り、それでイエス様を信じたということです。(仙台にいる私の両親も参加していましたが、「信仰ってこんなに単純でいいんだよな。」と確認できたそうです。)

福音を語るフランクリン・グラハム

イエス様を受け入れる招きをして、祈りに導くフランクリン・グラハム

その2に続く)

「聖書ハンドブック」購入のお薦め

連続投稿します。聖地旅行に行きたい人のみならず、聖書をもっと知りたいという人にぜひお薦めなのが次の本です。

「新聖書ハンドブック」(ヘンリー・H・ハーレイ著)

これは「聖書の歴史」を知ることのできる本です。聖書各巻の概要と共にその歴史の説明と考古学の発見が盛りだくさん盛り込まれています。その他、聖書編纂の歴史、キリスト教史も含まれており、文字通り「お手ごろ(“Hand”book)」です。チャック・スミス牧師も、水のバプテスマを受けた新しい信者には、この本をプレゼントしていたとのこと。私も聖書の学びの準備でしばしば開いています。

聖書地図購入の薦め

ずっと聖書通読の学びを礼拝の中で行っていて、興味深かったのは参加者の方々が机を欲していたことです。私が学校のような雰囲気を作りたくなかったので椅子だけを並べていたところ、机も出してきて、ついに学校みたいになってしまいました!それもそのはず、みなさん熱心にノートを取っているので、机があると非常に便利なのです。

そしてこの頃は、必死になって中サイズ以上の聖書についている地図を眺めながら御言葉を聞いている姿も見ます。それでついに、昨日の礼拝でおすすめしたのですが、「聖書地図」を購入するといいと話しました。ネットで調べる限り、お手ごろなのは次です。

バイブルアトラス―『聖書新共同訳』準拠聖書地図

一番おすすめできる本望は「マクミラン聖書歴史地図」(アハロニ/アヴィ=ヨナ著 原書房)というものです。アーノルド・フルクテンバウム博士がいつも薦めている聖書地図で、イスラエル留学時にアハロニ博士本人から教鞭を受けたとのこと。しかし邦訳が古本しかなく、金額もとてもはります(例:友愛書房で今現在9500円です)。原書はこちらです。(また、School of Ministry時代に教科書になったのは、NIV Atlas of the Bibleでこれも使用しています。)

PEN 2012年3月1日号購入を薦めます!

今朝、無事に妻が夜行バスで東京に到着、自宅に帰宅しました。今回の旅行のご報告は改めて行なわせていただきますが、昨日、教会の人からお借りした雑誌を一読して感動しました。

PEN2012年3月1日号「ユダヤ・キリスト・イスラム3宗教の聖地へ。エルサレム」

PENは男性向けライフスタイル誌なのですが、この特集の充実さは圧巻です。いくつかの聖地の要所を鮮明な写真と共に紹介し、古代から現代イスラエルまでの歴史をきめ細かく紹介しています。そして、イスラエルがユダヤ人国家であるというありのままの姿を伝え、ユダヤ人とユダヤ教の中身を詳しく説明しています。綴じ込み付録には現代イスラエルの現状を客観的に分かりやすく伝えています。一つ一つのコラムを熟読すれば、イスラエル旅行に行きたいと思われている方には大きな助けになること間違いありません。(これで値段が630円ですから驚き!)

聖書の歴史の記述には違和感はありませんでした。旧約聖書の世界をありのままに伝えています。そして現代イスラエル政治については、民主左派の見方(ハアレツ紙のような、日本でいう朝日新聞のような見方)ではあるけれども、そのことを踏まえれば公正に書かれていると思います。

オンラインでも購入できますし(送料無料 Amazon セブンネット)、本号は大好評のようで多くの書店の店頭でまだ置かれているようです。

ちなみに私はブランド服を身にまとっても全然様にならない無精男なので、PEN誌の回し者ではないことを付記しておきます。(笑)