シリアはどんな国?

中東諸国について、私たちはどうしても分からない、もやもやした部分があると思います。けれども同時に、聖書の舞台になっている地域であり、かつ聖書預言の中心であります。このジレンマをどう克服するか、私も大きな課題として個人的に本を読んだり、勉強してきました。

以前、「イスラエル人の本音を日本人が話す」の記事で紹介させていただいた、在イスラエルの日本人のブログに、シリアについての説明が書かれていました。中東の各諸国の短い説明の中でシリアの位置を確かめているところが、とても分かりやすいです。彼女はゴラン高原に住んでいる人なので、シリアは目と鼻の先にあります。ぜひ下のリンクをクリックして読んでみてください。

「砂上の楼閣」

今のシリア情勢を神の目で見るには、つねに下のイザヤの預言を心に留めていてください。歴史上、未だシリアの首都ダマスカスが廃墟となったことはありません。ですから未来預言です。

ダマスコに対する宣告。見よ。ダマスコは取り去られて町でなくなり、廃墟となる。(イザヤ17:1)

そしてもちろん、シリアは聖書時代には沢山出てくる国です。古代名「アラム」として登場し、ダマスコは、アブラハムがロト救出のために敵を追跡したところであり、またパウロがダマスコに行く途上で復活のイエスに出会い、回心したという大きな出来事も起こっています。アブラハムに約束された「わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで。(創世記15:18)」というのは、シリアの北部にある上流地域のことであります。

そして激戦地になったアレッポは、旧約聖書の最古の写本「アレッポ写本」があった場所であり、聖書的にも、遺跡の上でもとても魅力のある国です。

さらに、先日、日本の女性ジャーナリストが銃撃戦で死亡したニュースが流れたこともあり、イスラエルの安全は大丈夫かと懸念する人もいるかもしれませんが、そのことについても現場からの報告を書いておられます。

「山奥は今日も静か」

イスラエルに限らず、マスコミから流れる映像と現場とはこれだけかけ離れているものです。(例えば、最近、中東旅行から帰ってこられたご夫婦がうちの教会にいらしていますが、テロ活動が展開されているシナイ半島でも、何の問題もなくシナイ山に登ることができたのこと。こんなものです。)ロゴス・ミニストリーは2013年にイスラエル旅行を企画していますが(今でも参加者募集中!)、そういう理由で現地旅行社からの情報と状況判断に依拠していきたいと思っています。