2015年カルバリーチャペル宣教会議

遅くなりましたが、新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。私たちは、1月4‐15日のアメリカへの旅を無事に終えて帰ってきました。霊的に充電されました。毎年恒例の新年のアメリカ、カリフォルニア帰りですが、今年は今までになく、特に交わりが祝福されました。いつも、主に三つのことをしてきます。

① カルバリーチャペル宣教会議(Missions Confenrece)1月5‐9日
2015 Missions Conference
今年のテーマは「良い、忠実なしもべだ」という、イエス様の言葉であります。カルバリーチャペルの宣教の働きは、他の教団や教派に比べれば(その歴史もまだ四十年そこそこですから仕方がないのですが)短いです。そのような新興の教会群が海外で行ってきた働きは、必ずしも大きな教会が建て上げられたという訳ではありません。しかし、忠実に、堅実な教会に土台を敷いてきたという意味では、確実に世界中に拡がっています。その中で、数に囚われないこと、堅実に、着実に、そして忠実に御言葉を教え、人々を愛して、結果は主に任せることを、それぞれのスピーカーが強調していました。下のサイトで、賛美も含めた集会の様子を観ることができます。

2015 Missions Conference

すべてのスピーカーが良かったですが、その中で大きな感動を受けたのは、中国のマカオでカルバリーチャペルをしているラスティーさんです。マカオに来てから35年、教会を始めてから25年という、「忠実」という言葉を重みをもって語っていました。

ヒッピーたちが救われたイエス革命の時に救われ、自身、麻薬もやっていた少年でしたが救われ、カルバリーチャペル・サンディエゴ(今の、ホライズン・クリスチャン・フェローシップ)の伝道学校を通して宣教の情熱に目覚めました。学習障害があるのか、自分の名前さえ綴りを間違える程でしたし、学歴も高校留まりでした。

そしてマカオに行きます。もっぱら、主に召されたという理由だけで、他に何もありません。初めの三年はなんと、ご飯と卵だけで生きていたとのこと、けれども生活の必要は神は何年も満たしてくださったとのこと。健康も害して、一時は死にかけたこともあるそうです。

そんな中で現地の奥さんに巡り合い、お子さんさんたちは今、宣教の働きに備えるために勉強をしています。

マカオは、中国本土と違い、大変難しいところだそうです。初めの回心者は一年後に、奥様を通して子供や青年への伝道が始まりましたが、それで求道者の二十五名でした。教会の建物が奇跡的に二年前に与えられ、今は百人ですが、中国人の集まるところとして考えると少ないです。

しかし、中国は信仰を持つ人は爆発的に増えているけれども、単純にしっかりと御言葉を教えるところは少ないとのこと。地域教会の手本になるべく、御言葉を忠実に教えることに徹しています。

言語が母語でさえきちんとできなかった彼が、今は広東語で礼拝説教をしており、北京語も話します。

説教本文はコリント第一4章1‐5節であり、しもべであること、管理人であることに徹し、人の評価ではなく、主ご自身からの評価だけに目を留めて、最後まで走ることを力説されていました。

フェイスブックで数年前に友達になっていたのですが、まさかこのような人だとは思ってもいませんでした。最近になって、カルバリーもアジアに目を向けるようになりましたが、それまでは彼の働きに目を向けてくれなかったと、サンディエゴにいる兄弟が教えてくれました。

ラスティーさんは、私にとって、宣教者としての英雄になりました。

② 友人との交わり@カルバリーチャペル・コスタメサ(9‐11日)

9‐10日は、コスタメサにあるホスト・ファミリーとの交わり、それからブレアと言うところに行って、二組の友人たちと交わりました。一組は、初めてのご家族でしたが、彼らが去年の夏、ある日本人高校生のホストファミリーになり、彼女に日英聖書、日本語で四つの法則、そして日本のカルバリーチャペルの情報を渡しました。そして9月、私たちの教会で信仰告白をしたのです!

その時に用いられたのは、カルバリーチャペル・ラハブラという近所にある教会で、そこの日本語部の人が資料を揃えるのを手伝ってくれたとのこと。そこの主任牧師、ランスさんは日本にも何度も来たことのある、日本が大好きな人ですが、このことを話すととても喜んでいました。たった一人の魂でも救われることを共に喜ぶ、これこそ「忠実なしもべ」の姿ではないでしょうか。

そして日曜日は、礼拝後、コスタメサの教会の中にある日本語部の兄弟姉妹と、お寿司のお昼をいっしょに食べました。

夕方は、宣教師たちのための祈り会がありました。毎週、教会で行われています。ここは、フィル・トウェンティ(Phil Twente)という牧師が宣教担当でずっと祈りを導いています。けれども、ご高齢と体のことがあって、宣教担当をジョン・チュービック(John Chubik)という元ウクライナ宣教師の方が引き続きました。けれども祈りの働きは神の召命だそうです。フィルとその奥さん(韓国系アメリカ人)の祈りの働きによって、コスタメサの教会の宣教は大幅に拡がりました。また、アジアに目が向けられるようになりました。誰もが彼のことを尊敬しています。

中央がブライアン、右がジョン
中央がブライアン、右がジョン

その日は、人数は少なかったのですが、主任牧師のブライアン・ブローダソンを始め、宣教会議でスピーカーを務めた人が六名もいました。それぞれが会議の感想を述べていましたが、全体的にこれまでになく良いものだったというものです。私もそう感じました。宣教の働きが広がっている以上に根づいてきたのだと思います。この中で、宣教師たちが前に出て祈ってもらったのですが、私もお話ししました。ロゴス・クリスチャン・フェローシップのことを話しますと、「良い報告だった!」とブライアンも他の人も、後で話してくれました。そう、小さな働きなのですが忠実に行っていることを神は目に留めてくださる、この御思いが分かち合われたのではないかと思います。

その後、夕拝でしたが、その日から一週間、毎晩、祈りの集会を持ちます。コスタメサは大きな教会ですが、祈りを共にしていくことによってさらに強められ、一体になれている霊的祝福を感じました。

③ 聖書セミナー@ニューポート・ビーチ(12‐13日)

これも、恒例の新年行事になっています。ニューポートビーチにお住まいの姉妹のお宅に、近隣に住んでいる日本人の方々が集まり、預言書を中心に聖書セミナーを行ってきました。今回は次のテーマです。

イザヤ書13-27章 「取り囲む国々とイスラエル」

12日 午前 イザヤ14-16章 バビロン、モアブ、ペリシテ
午後 イザヤ17-20章 ダマスコ、クシュ、エジプト
13日 午前 イザヤ21-23章 バビロン、エルサレム、ツロ
午後 イザヤ24-27章 大患難からの救い

イザヤ書は二年前に詳細に聖書学校で教えたことがあるのですが、その時から比べると、あまりにも今のニュースに出てくるものばかりでした。アッシリヤはイラク北部、シリアすなわち「イスラム国」、メディヤはクルド人とも言われている、バビロンは今のイラク南部、ペリシテは今のガザ地区(ハマスの拠点)、クシュ(エチオピヤ)はスーダンを含み、イスラム原理主義がはびこり、モアブは今のヨルダン中部、ダマスコはシリアの首都、今はとてつもない死者数を出す内戦中です。そしてエジプトも、原理主義との戦いの中にあり不安定です。聖書がますます、文字通り受けとめていかなければいけない時代に入りました。音声メッセージは次のページで聞けます。

「聖書の学び 旧約」イザヤ書
(音声メッセージの(15年)の部分)

交わることのできた兄弟姉妹に、感謝。

【後記】本日、宣教会議の中での御言葉の奨励をまとめたメッセージを礼拝で行いないました。

マタイ25章15‐23節「良い、忠実なしもべ」(原稿 ・ 音声

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