韓国・朝鮮関連の書籍 その4 呉善花氏の著書

「続・スカートの風」 呉 善花著

私が韓国の人々に触れ始めたのは米国でのこと、そして日本に帰ってからもたまたまそこが韓国の人たちがたくさん住んでいる地域とあって、聖書と英語を教えていた子供たちに韓国や在日の子息が多かったことがあります。それからは本格的に韓国との付き合いが始まりました。

もしこの直接的な触れ合いがなければ、呉善花さんの著作は「日本びいき、母国嫌い」という風に捉えたかもしれません。事実、今でもそこまで極端になることはないのではないか、という事例や文面はあります。(これもまた韓国の人の特徴で、極端から極端へぶれることが多いです。)

けれども言いたい要点は、他の著者には見つけることのできない本質的なものが多く、実に的を射ています。特に本書の「恨(ハン)を楽しむ人々」という副題は、今でも私の頭から離れません。

韓国のことを話している私と会った人は、私が感情的になっていくのを知っています。それを私自身も気づいています。今まで使ったことのない感情を使います。そこで自分自身が韓国に影響を受けていることを知ります。それは、他の民族には存在しない「恨(ハン)」という情念なのです。

「二度と付き合いたくない!」激しい嫌悪感から、「やっぱり韓国語を聞かないと落ち着かない。」という親近感に簡単にぶれる、いや共存していると言っても良いでしょう。

先ほどYoutubeで、彼女の外国人参政権に反対する演説の動画を見ました。先に私が書いた要点とほとんど同じことを仰っています。

http://www.youtube.com/watch?v=7uYlVheb76c

在日の人たちのありのままの姿と苦悩を説明しています。つまり、文化的、言語的、社会的にはほとんど日本人であること。けれども韓国人も日本人も、それぞれ単一民族国家意識が強いこと。それで韓国人は米国市民権取得を栄誉に思うが、日本国籍を取ろうと思えば母国を裏切るのではないかという気持ちになること、などです。

帰化手続きがとても簡単だという事情も言及しています。私も、ある韓国の知人が最近帰化したのですが、その事情を聞いて本当にびっくりしました。私が聞いてきた米国や他国における国籍取得手続きより、あまりにも簡易なのです。最近は「日本国民の人口減少対策」という背景もあるとか。

私も実は、反対に、韓国の人々に対する「恨(ハン)」を楽しんでいる日本人なのかもしれません。(笑)

ちなみに彼女の著作の書評を集めたサイトがあります。
http://o-sonfa.bk-1.com/