戦後の先人の辛苦を食い尽くした平成日本人

参院選の前に、心の中にずっと抱いていた、日本に対する気持ちが次の記事の中に書かれていました。

「あえていうが、明治時代や戦後の日本人は、世界に冠たる素晴らしい成果を上げた国民だったが、平成の日本人は父祖たちが辛苦して築き上げた蓄積を食い潰しただけであった。」
平成の日本人は中国人に負けたと認めよう

ここの筆者が論じているように、これは右、左を問わずに浸透している、危機意識のなさです。左の人たちは、安倍政権の基本的な経済政策が、リベラルのそれであるのに、それを是々非々で支持するのではなく、ひたすら反安倍になって、政策論争を全くしていないということ。右の人たちは、戦前・戦後築き上げた先人の遺産に感謝し、それに誇りを持つのではなく、とにかく中国や韓国をこき下ろし、見下しているということ。どちらにも、「これまでの蓄積を食い潰している」高慢な態度があります。

目標設定が筆者のように経済力のアップとは言いませんが、「創造力」「何かを生み出す力」「そのための努力と実直さが報いられる社会」が満ちた社会になってほしいと願います。政府におんぶにだっこの依存体質は、日本人の魂を潰してしまうと感じます。

そしてこれは社会的なことだけではなく、福音宣教にとっても同じで、日本の社会はちょうど、「生きているとしているが、実は死んでいる」とイエス様に言われた、サルディスの町とその教会の状況に似ています。無感覚になっていて、自分が当事者であることを忘れてしまっている状況です。

私の好きな政治指導者の言葉で、今、思い浮かぶのは、ケネディー米大統領とサッチャー英首相のそれです。ケネディー大統領は、就任演説でこう言いました。

「あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。」

そして、サッチャー首相は、こう言いました。

「我々が政権について以来あらゆる層の人々が豊かになった。一方貴方がたは富裕層の所得を下げると同時に貧困層を更に貧困に突き落とそうとする!そのようなやり方では決して富や機会を創出させることはできない!」
(言葉だけでなく、下の動画では、サッチャー氏が手のジェスチャーで格差を説明しているところが見物です。)

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