キリスト者が祈るべき「エジプト」 - ③魂の救い

そして、②の聖書預言の前兆とも呼べるような良い知らせが、現在進行形で私たちに伝わってきています。

Is There Any Good News in Egypt?
Yes, there is, so let’s keep praying for our brothers and sisters

(エジプトに良いニュースはあるのか? - ある、だからそこの兄弟姉妹たちのために祈り続けよう。)

一部を意訳いたします。

(意訳開始)
・・・一ヶ月前にエジプトに行ったばかりですが、カイロの南にある村落の貧困は、インド、アフガニスタン、レバノン南部のパレスチナ難民キャンプよりも酷い、これまでに見たことのない程の最悪のものでした。けれども、イエス様に献身している人々が生活の助けを得ているのです。その礼拝は情熱あふれるものであり、彼らのイエス様への愛には圧倒されます。

聖書に登場する所での奉仕の働きにおいて、近年、非常に力強く神の動きを見ることができます。エジプト人は次々とキリストを信じ、その信仰は成長し、牧師たちは訓練と励ましを受け、教会全体が成長しています。例えば、あるミニストリーでは、3100人がキリストを受け入れる祈りをし、2010年だけでも数多くの教会が始まりました。これらの若きエジプト人の信者たちは、辺境の村落にまで福音を届け、その後、信者を弟子にしていく命溢れる教会が起こされています。神は確かに、このパロの地で力強く働かれているのです。・・・

この政治的、経済的危機において、エジプトにいる友や仲間と連絡を取り続けていますが、世界中の信者が彼らのために祈っていることを感謝しています。彼らの家族のため、また、これらの優れた若き指導者たちのためにお祈りください。去年、福音を伝えたという廉で、9人の信者が投獄されました。けれども、神の恵みと聖徒の祈りによって、すぐに釈放され、その後も主に深く献身しています。彼らはこう言って、神に感謝しています。「私たち信者は迫害を受ける時、地下に潜ります。そして、私たちの根はさらに強くなり、健全なものとなります。そして、さらにキリストの大使としてふさわしい姿で表に出てくるようになり、さらに迫害の渦中で堅く立つ心の用意ができるのです。」・・・

このような困難な時に、エジプト人の信者はみなさんに愛の言葉を返しています。そして私たちの偉大な神に栄光を帰しています。Hという方が先ほど電話でこう仰いました。「エジプトで神がいま行なわれていることで、賛美しています。エジプトがニュースで取り扱われることによって、この国の歴史の中で、これほど多くの人がエジプトのために祈っていることはなかったと思いませんか?私たちは確信を持って、神がこれらの祈りを聞かれて、エジプトの教会を建て上げてくださると言えます。そして神が、不満を抱き、宗教に嫌気をさしている人々を、まっすぐイエス様の御腕の中に導かれるのです。」注目に値する視点ですね!
(意訳終わり)

このような、ものすごい速さで神がご自分の救いの業を、とてつもない困難な状況の中で行なわれていること自体が、今、私たちが終わりの日に生きていることを示す大きな徴なのです!日本にいる私たちが、目を覚まさずしてただ毎日を生きていていてはいけないのです。主が行なわれる御業に期待しましょう。そして、自分たちだけでなく、エジプトの兄弟姉妹のように、世界の他の地域にあるキリストの体のためにも祈りましょう。

キリスト者が考えるべき「エジプト」 - ②聖書預言

それでは、聖書を信じる者たちが、またキリスト者たちが、今のエジプトの混沌とした状態をどのように見ていけばよいのか、神の御言葉と御霊の働きから、希望を得たいと思います。

エジプトは、創世記10章の「ミツライム」から出てくる聖書において重要な国です。この国の行く末を、かつて預言者イザヤが語りました。イザヤ書19章です。

エジプトに対する宣告。見よ。主は速い雲に乗ってエジプトに来る。エジプトの偽りの神々はその前にわななき、エジプト人の心も真底からしなえる。わたしは、エジプト人を駆り立ててエジプト人にはむかわせる。兄弟は兄弟と、友人は友人と、町は町と、王国は王国と、相逆らって争う。エジプトの霊はその中で衰える。わたしがその計画をかき乱す。彼らは偽りの神々や死霊、霊媒や口寄せに伺いを立てる。わたしは、エジプト人をきびしい主人の手に引き渡す。力ある王が彼らを治める。・・万軍の主、主の御告げ。・・

1節から4節の言葉です。これは、当時イザヤがいた時の、アッシリヤ帝国によってエジプトが侵略されるまでの経緯を表している箇所ですが、けれども聖書預言にあるように、この出来事を型として終わりの日に向かうその国の特徴や流れを表しています。

エジプト人同士の間で立ち向かわせる状態は、当時のエジプトを表しているだけでなく、まさに今の状態も暗示しています。

そして4節にある「きびしい主人」また「力ある王」は、ムバラク大統領が辞退してもさらにイスラムによる圧制を強いるムスリム同胞団に移り変わる可能性にも見えてきます。そして終わりの日には、反キリストがエジプトにまで進出します(ダニエル11:42)

そして、5節から15節までもお読みください。5節から7節にナイル川が干上がる神の裁きがありますが、アスワン・ハイ・ダムの建設により、下流地域で灌漑による塩害の発生や土砂の流出の問題が発生していています。

さらに、エジプト人たちが誇ってきた指導者や知者たちの知恵は、これらの出来事の前でむなしいものになります(8-15節)。08年の私たちのエジプト旅行記にも書きましたが、近年のエジプトも、古代エジプトの過去の栄光によりすがる末期エジプトのように、実質を伴わないのに中東の大国としての自信を過剰に持っている姿を見ました。これを神が取り除かれる姿にも見えてきます。

そして16節以降から、このように弱くされたエジプトに対する神の救いの預言が始まります。20節には、こう書いてあります。

彼らがしいたげられて主に叫ぶとき、主は、彼らのために戦って彼らを救い出す救い主を送られる。

これは、紛れもなく再臨のイエス・キリストご自身です。

そしてエジプトはアッシリヤと共に、イスラエルを中心にして主を礼拝する、神の国の姿が最後に描かれています。

したがって、エジプトは主の厳しい御手の中で試みに会いますが、けれども、その試みの中で、イスラエルの神に拠り頼むようになる御霊の流れがあり、そして主の来臨の時には、国民的な回心を果たすという希望を持っているのです!

英語の分かる方は、ぜひ、ジョエル・ローゼンバーグ氏によるショート・メッセージをご覧ください。
What Bible Prophecy Say about the Future of Egypt?

キリスト者が考えるべき「エジプト」 - ①情勢分析

昨日と今日、無事にLCFの初回の礼拝を終えました。さらに新しい方々が来られて、主の新鮮な御霊の働きを感じました。

ところで、続けてエジプトの事についてお話したいと思います。日本人の牧師さんで、この問題について次のようにまとめておられる方がいました。

(1) アメリカ、イスラエル、欧米諸国はこれまで、エジプト国民から見れば「独裁者」の印象が強いムバラク大統領を、「中東の盟主」として支持し、莫大な軍事的・財政的援助を行ってきた。

(2) エジプトにおける反政府デモの参加者は、アメリカ発の Facebook に代表されるようなオープンな通信手段を用い、これも従来アメリカが中東政策に関与する大義名分としてきた「自由」を要求した。それ故に、アメリカは表だっての反対はしにくい。

(3) その反政府デモを支持しているグループの一つに、イスラム原理主義の立場を堅守し、もし政権を取るならばイスラエルとの平和条約を破棄すると言明している「ムスリム同胞団」が加わっている。 もしその通りになれば中東のパワーバランスは一気に変化し、イスラエルは窮地に立たされ、アメリカの中東政策は崩壊する。
http://nobsplace.cocolog-nifty.com/hamuranokaze/2011/02/post-3b85.html

アメリカを中心軸にし、問題の原因としているところが私と視点が違うのですが、よく要点を簡略にまとめておられると思います。(私の見方 - 問題はエジプト国内にある、という自覚が真の民主化をもたらす。)

恵比寿バイブル・スタディのお知らせ 2月9日

恵比寿BSの皆様、

2月9日(水)の学びを以下ご案内申し上げます。
皆様のご参集を心よりお待ち申し上げます。

日時:2月9日(水)19:00~
場所:場所:目黒区立田道住区センター三田分室 / 2階桜の間(1階掲示板で
確認をお願いします)
(恵比寿駅または目黒駅から徒歩約10分、日の丸自動車教習所の向かい)
住所:目黒区三田2丁目10-33 電話:3791-7901

内容:詩篇68篇~(学び)
持ち物:聖書

以上、宜しくお願いします。