エジプトの預言(イザヤ19章)

エジプト情勢の近況報告。同胞団がさらなるデモを呼びかけたけれども、軍が最高幹部を逮捕した時から、勢いを失った様子。とりあえず、騒然とした暴力事件が少なくなり、国民も少しほっとしているのではないか、と思われます。

少し勉強になった記事が下です。

元防衛駐在官が分析するエジプト情勢
エジプト国防軍とその国民

(ムスリム同胞団とは何か?という疑問もあるかと思いますが、それは次の過去記事に委ねます。→「現代アラブの社会思想―終末論とイスラーム主義」今回、エジプト人タレントのフィフィという人の言説を取り上げましたが、そこに同胞団支持派が何を考えているのか、一般日本人が手に取るようにして分かる、貴重な資料と言ってもよいかも。)

弱さの中にある強さ

上の軍部の歴史と近況についての記事から、私は六日戦争ヨム・キプール戦争で戦ったエジプト軍のことを思い出しました。ナセル大統領のクーデターによって王政から共和政に代わったエジプトがあり、そこから軍部が国を動かす基盤ができました。六日戦争では大敗、その屈辱をアラブはどう解消すればよいか悩んでいましたが、その恨みを晴らしたのはサダト大統領でした。 続きを読む エジプトの預言(イザヤ19章)