痴漢と神の命令

一昨日は、恵比寿バイブルスタディでした。行く途中の地下鉄の列車の中で、痴漢に準ずる行為をする男を真向いの席で目撃しました。隣に座っているのは、おそらく十代後半か二十代前半の女性。スマートフォンを眺めています。その隣に座ったのが、40代ぐらいでしょうか、少し疲れ気味のビジネスマン風の男性でした。彼はすぐに横に座る彼女の胸元を凝視し、また自分のスマートフォンに目を向けますが、再び胸元を凝視しています。これを繰り返します。恐ろしいのはそれを平然と、顔の表情を変えずに行っていたことです。

その女の子も気づき始め、平静を装いつつも、緊張し始めています。私はすぐに、「ここで万が一何か起こったら、私が証人とならなければならない。」と思い、しっかり見張り始めました。その現場を携帯で写真に撮影しようかと思いましたが、反対に他人を無断で撮影することに抵抗を覚えて、やめました。けれども、この行為がエスカレートしたら、すぐに目の前に対峙する準備を心でしていました。

すると、彼女に私のこの気持ちが伝わりました。目が合ったのです!私は、少しうなずき、左のほうに逃げよ、という合図を顔を振って伝えました。彼女はかなり慌てていて、一度スマートフォンを落としましたが、無事、その場から立ち去ることができました。けれども、男は気づかれても狼狽えた様子を何一つ見せず、スマートフォンを眺め続けていました。かなりの確信犯、変質者かな?と思いました。 続きを読む 痴漢と神の命令