カジノ構想の愚かさ

再び時事的話題になりますが、これまたクリスチャンにとっては直接関わる問題なので、ご紹介します。

維新 カジノ整備推進法案提出へ

愚か極まりないです。これによってお金が日本国内に入っていくということであれば、パチンコによってどれだけの人がその生活と人生が破壊されたかを考えるべきです。しかもこれに公費を使うのは、言語道断です。

ちなみに、カジノそのものがきれいなものではないですが、この法案提出に至る事情も裏があり汚いです。(参照サイト

カジノやパチンコにとどまらず、ここでキリスト者が賭け事に対してどのように対処すべきなのかを書き留めたいと思いますが、上手に回答しているページがありましたので、ここでご紹介します。

クリスチャンは宝くじを買ってはいけないのでしょうか?(Yahoo知恵袋)

結論から申し上げると「避けることが賢明である」です。聖書には賭けをしてはいけない、とは明言していませんが、「貪り」「競争心」「迷信にとらわれる」「家族をかえりみない」など、人間の様々な肉欲を刺激するものとなっています。

賭け事をする人に対する言葉

急に得た財産は減るが、働いて集める者は、それを増す。(箴言13:11)

富を得ようと苦労してはならない。自分の悟りによって、これをやめよ。
あなたがこれに目を留めると、それはもうないではないか。富は必ず翼をつけて、わしのように天へ飛んで行く。(箴言23:4-5)

地下鉄サリン事件とシリアの化学兵器

今日は春分の日。東京で桜も開花したということで、心も晴れかになりたいところですね。みなさんはいかが過ごされましたか?

私はニュース記事を眺めていて、ある符号に驚きました。

地下鉄サリン事件から18年 霞ケ関駅で慰霊式

シリア政府と反体制派、化学兵器使用と双方が非難

A young boy is treated in an Aleppo hospital after what the Syrian government claims was a chemical weapons attack. Picture: REUTERS/George Ourfalian
A young boy is treated in an Aleppo hospital after what the Syrian government claims was a chemical weapons attack. Picture: REUTERS/George Ourfalian

東京で起こった日の前日に、戦闘行為として化学兵器使用が遠く、シリアで行なわれてしまいました。

地下鉄サリン事件を私たち日本人はとかく単なる事件とみなし、悲劇的な出来事であるとしか考えない傾向がありますが、世界的には日本において、「大都市で一般市民に対して化学兵器が使用された史上初のテロ事件として、全世界に衝撃を与え、世界中の治安関係者を震撼させた」ものです。(ウィキペディア)

下は今年1月9日に掲載された、ニューズウィークの記事です。

シリア内戦で高まるサリン使用の現実味
 米NBCテレビは先週、シリア軍が化学兵器の一種であるサリンの原料物質を爆弾に搭載したと報じた。その爆弾を戦闘爆撃機に載せれば、標的の上空から投下できる。

 サリンは、ごく微量で人を死に至らせる場合もある極めて致死性の高い神経ガスだ。アサド政権はこの原料となる物質をおよそ500トン蓄えているとされる。アサドがその気になれば、いくつもの都市を滅ぼせることになる。

続きを読む 地下鉄サリン事件とシリアの化学兵器

米国の銃規制と自民党の改憲草案 その2

その1からの続き)

アメリカの銃社会を指差す前に

そして次の記事をお読みください。

国際平和装置としての暴力

銃という暴力の手段を国家間のレベルで見ると、「核兵器」が平等化の機能を果たしているという見方です。私もこれに同意です。在日米軍完全撤退、自衛隊完全解消という選択を取らない限り、日本は、銃社会と同じ構造で平和を享受しています。

私の戦争についての考えは、以下の記事に残しました。

改めて「戦争」を考える

焦点は「イエス様」

私にとっての全ては、「力の行使について、では、イエス様はどうだったのか?」という問いになります。上の記事に書きましたが、戦争またその他の力の行使について、こう考えています。「「戦争は起こるもの」という人間の現実、罪に起因する現実としてはみなしておられるが、それを起こしてはならないという「べき」論としては語っておられない。

イエス様は、反戦運動はしませんでした。むしろ福音書また使徒行伝では、ローマの百人隊長の信仰を良い視点でご覧になっています。彼らが信仰を持った後に、武力の行使をしてはならぬと言って兵役を辞めたのでしょうか?いいえ、そのような記述はありません。唯一、民を虐げる手段としてはならないという戒めを、バプテスマのヨハネがしているのみです。使徒パウロも、皇帝の親衛隊が信仰を持ったことを伝えていますが、彼らが兵士であることを咎めたことはありません。 続きを読む 米国の銃規制と自民党の改憲草案 その2

米国の銃規制と自民党の改憲草案 その1

ちょっと難しい課題について話したいと思います。それは、最近起こった、小学校での銃乱射事件によって、再び銃規制の論議が米国で発生しています。それにともない、日本にいるクリスチャンの中からも、米国の銃社会に対する批判の声を聞くようになりました。

私はこの問題については、距離を取っていました。なぜなら、まず「米国で起こっていることであり、米国人が真剣に考えるべき問題であり、私たち日本人が干渉するような問題ではない。」という思いがあるからです。そして次に、「けれども、日本でも無差別殺害の凶悪事件が急増し、お隣の中国でも同じように小学生に刃物を振り回し20名以上が怪我をするという事件が同時期に起こった。これは世界的な現象だ。暴力が増すことは終わりの予兆であり、私たちは目を覚ましている必要がある。」という点、それから「殺された人たちの遺族のことを思って祈りを捧げなければいけない。」ということです。津波と原発の災害の時に海外のクリスチャンがどれだけ祈りを捧げてくれたかを思えば、たとえ海外で起こったこととしても祈らなければいけないと思います。

アメリカ事情の理解

ですから、私は銃規制についてとやかく言いたくないのですが、この機会にアメリカの事情を深く理解していく必要があるのではないかと感じます。そこでご紹介したいブログ記事があります。

平等化装置としての暴力

一部を引用しましょう。

続きを読む 米国の銃規制と自民党の改憲草案 その1

日本人におすすめする中東問題の本

三つ前の記事「ここが変だよ!池上彰さん その3」の補足です。ある方から、「日本のマスコミにこのレベルで問題を理解することを求めるのは難しいと思った。」「パレスチナ問題の本を読んだが学者によるもので、イスラム研究者だと思う。」という感想を頂きました。

以上の三つの投稿記事は、マスコミの人たちが読むことを期待して書いたものでした。けれどもキリスト者としてもっと突っ込んで大胆に書くならば、エルサレムやユダヤ人を取り囲む問題を取り扱うことは、すなわち自分自身の問題を取り扱うことに他なりません。聖書にあるように、イスラエルの民を神が選ばれているので、彼らに起こっていることが、すなわち私たち人間一人一人と神との関係を映し出す鏡となっているからです。

ゆえに、日本の人たちがエルサレム問題を取り組むことは、すなわちキリストへの信仰を持つぐらい難しいことであると思います。1パーセントのクリスチャン人口は、パレスチナ問題もそれだけの理解力しかもてないと言っても過言ではないと思います。(例:日本人は、たいてい自分は無宗教だと言いますが、実は強固な多神教信仰の世界観を持っている、ということに気づかないと、正しい理解はできません。)

私自身も、悩みながらこれまで調べてきたのですが、中東問題については専門家でも何でもなく、初心者また学習者だと思っています。けれども、一般に出ている良書と呼ばれているものは読むように努めてきました。イスラエル近現代史としては、以下のブログ記事にリスト・アップしていました。

初めから物語る歴史 - イスラエル その5

全体の流れを知るには「イスラエル全史」がいいです。これで全体像がくっきり見えました。

そして独立戦争は「おお エルサレム! 」が定番だと言われています、ひどく感動しました。肌で彼らのことを感じたいなら、絶対これをお勧めします。六日戦争については、「第三次中東戦争全史(Six Days of War)」にまさるものはないと言われています。この二書はイスラエル側だけでなく、アラブも、また英国や米国等、それぞれの登場人物の生身の姿を描き出すことに非常に長けています。池上さんのように「まとめて」いないのです。そのまま出して、あとは読者に感想をゆだねるというアプローチです。

ヨムキプール戦争全史」も良かったです。戦争のすさまじさと、そしてシャロンなどいつも悪者にされていますが(実際、かなりあくの強い人ですが)、そうした人の発想がかえって特殊な状況の中で突破口を作り出しているなど、いろいろ見えてきます。

そして、滝川義人氏の著作や訳本ミルトス出版のものは良質のものが出ています。

訳本は概して値段が高かったり絶版になっているのですが、英語のできる方は原書をアマゾンなどで購入するのも一つの方法です。

これまでの中東というのは、アラブ・イスラム研究者、しかも左翼的な人による書籍が多いのですが、数少ない信頼できるのは池内恵(さとし)さんの著作です。彼のイスラエルの見方であれば、その批判はアラブ・イスラム研究者側の意見として見れば妥当だと思います。けれども多くの研究者は、彼の言葉を借りると、「「中東めぐる問題」などではなく、なによりも「日本をめぐる問題」」と言うように、自分の日本国内にある考えをただ中東に投影させているだけに過ぎません。

ここが変だよ!池上彰さん (その3)

その2からの続き)

それでは、パレスチナ紛争についてお話したいと思います。

神を信じない「ユダヤ人」

まずは、パレスチナ紛争はユダヤ教徒とイスラム教の間であると言いながら、次の比率を出していました。

********
争いは、ユダヤ教と、イスラム教です。イスラエル国民の宗教比率は、
ユダヤ教・・・・・・75.4%
イスラム教・・・・・17.2%
キリスト教・・・・・・2.0%
その他・・・・・・・・5.4%

で、ユダヤ教徒によって造られた国です。
********

しかし大きな間違いがあります。それは「ユダヤ人」と「ユダヤ教徒」は違うからです。イスラエルでは、パレスチナとの溝よりも、もっと深刻ではないかと言われているのが「宗教派」と「世俗派」の溝です。世俗派は八割、宗教を信じている人は二割ぐらいだと言われます。シオニズムの父テオドールも、イスラエル建国の父ベングリオンも、ユダヤ教を実践する人ではありませんでした。シオニズムの構想は、神を信仰している人ではなく、むしろヨーロッパの啓蒙思想とロシアの社会主義の理想を掲げていた人々が主に造り上げていきました。イスラエルの主要政党は建国後ずっと労働党でしたが、彼らは左派でありユダヤ教は実践していません。

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ここが変だよ!池上彰さん (その2)

その1からの続き)

イスラム教:対抗する新興宗教

番組では、宗教を説明する時にイスラム教から始め、三宗教の中で一番時間を割いています。これは世界に台頭している宗教ということで、ジャーナリストとしては伝えなければいけないという使命感があるのでしょう。また、全ての人がテロリストなのではない、もっと大きな視点からイスラム教を見ようという意図も理解できます。

けれども、不思議なことにイスラム教とユダヤ教の関係と対立点、そしてイスラム教とキリスト教の対立点について論じられていませんでした。

イスラム教の聖典コーランを読めば、そこには旧約と新約の聖書の記述が散りばめられていて、ユダヤ教徒とキリスト教徒に対する対応も詳しく述べられています。今、キリスト教では異端とみなされているエホバの証人の人たちの訓練の場を取材すれば、必ずキリスト教の堕落やクリスチャンへの対応などの教育を受けている場面を見ることができるでしょう。コーランを見る限り、私は同じような印象を拭うことはできません。

イエスの否定がイスラム信仰の始まり

池上さんは岩のドームに入る取材許可を受けて、とても興奮しておられましたが、そのドーム内に刻まれているアラビア語は、まさにキリスト教を論駁する言葉に満ちています。

参照:The Arabic Islamic Inscriptions On The Dome Of The Rock In Jerusalem

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ここが変だよ!池上彰さん (その1)

今週火曜日に、他のカルバリーの牧師や宣教師たちとの聖書の学び&朝食会に行きました。そこで出てきた話題が「マスコミ」についてですが、私が日頃感じていたこと、「マスコミは嘘をつく」ということをアメリカ人の牧師も話していました。状況は日本だけでなくアメリカでもそうらしいです。
学べるニュース

今日は、今人気のニュース解説者である池上彰さんのことを取り上げてみたいと思います。この前の総選挙の速報で、政党代表への直接質問で挑発また虚偽発言があったので、気になっていました。私個人はこの人に対しては好感を持っていますし、影響力を持つ政治家に対して、挑発的になっても鋭い質問はすべきだと考えていますので、その姿勢には共感できました。

ですから彼のことを殊更に取り上げたくはないのですが、彼を通して今のマスコミの潮流を如実に見ることができるので、そこで、あえて挑発的な題名「ここが変だよ!池上彰さん」にしました。(さん付けにしているのは、彼個人に対する悪い感情は抱いていないという敬意の表れです。)

池上さんの特徴は三つあるでしょう。

「中立」
「ニュースを分かりやすく伝える」
「上手にまとめる」

彼の番組や著作物には、宗教関連のこと、また中東関連のものが多く含まれます。宗教また中東情勢は決して無視できない存在であり、それをお茶の間に伝えて啓蒙したい、という情熱は感じられます。そして今や中東情勢について政治家にも意見や助言をするぐらいの影響力を持つ存在になりました。だからこそ取り上げなければいけないと感じています。

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キリスト者として、自民党の改憲草案に反対する

日本のキリスト者の方々へ

総選挙が近づいていますが、以下の記事にある情報は、キリスト者やキリスト教関係者の方々にとっては、最大の懸念事項になると思います。ぜひご一読ください。

キリスト者として、自民党の改憲草案に反対する

改憲案、第二十条にこうあります。

(信教の自由)
第二十条 信教の自由は、保障する。国は、いかなる宗教団体に対しても、特権を与えてはならない。
2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3 国及び地方自治体その他の公共団体は、特定の宗教のための教育その他の宗教的活動をしてはならない。ただし、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りでない。

最後の文「ただし、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りでない。」とあるところが致命的です。この社会的儀礼と習俗的行為がほとんどが宗教行為であるにも関わらず、2項と完全に矛盾していることに気づいていません。

まさにダニエル3章に出てくる、ネブカデネザルの造った像を儀礼として拝ませていたところ、宗教的確信と良心からそれを拒んだダニエルの友人三人の話しと全く同じ挑戦を突きつけられていることになります。

ここで大事なのは、これは右か左か、どの政党を支持し、どのような思想を持っているかに関わりなく、信仰の問題なのだということです。日本に横たわる多神教的精神土壌と権力が絡み合い、かつ大衆受けなども狙って、悪魔はこのような形で牙を剥きます。同じように与党を狙った当時野党であった民主党が、このようなことを行ないました。

「創憲」提案で「一神教」批判--民主党憲法調査会中間報告

私は比較的保守的な見方をする人物ですが、自民党改憲案第二十条を見て、完全にアウトだと思いました。

しなければいけないこと。まず祈ります。上のブログ記事の牧師さんの言われるとおり、熱心に日本のために祈る必要があります。

次に、自民党に訴える必要があります。主の配剤でしょうか、自民党の幹事長は今、クリスチャン議員の石破さんです。彼また、他のクリスチャンの自民党議員に直接訴えるのが良いでしょう。

石破茂オフィシャルサイト 問い合わせ

谷垣禎一元総裁
(クリスチャン議員の祈祷会等に参加している)

そして、それぞれの教会の教団や指導者の方に、上の記事の情報を伝えて、教会や教団からの懸念・反対表明をされると良いと思います。先の以前の民主党創憲案も、民主党クリスチャン議員の働きかけで一神教批判の文言が削除されました。

最後に大事なのは、私たちの信仰の自由は国家権力によっても勝利する、ということです。つまり、このような宗教行事に参加しなければいけない圧力があっても、なおのこと主を選び取る自由をしっかりと守る、ということです。それを普段からしているでしょうか?家庭の仏壇や神棚において、職場における宗教の絡んだ公の行事において、仏式の葬儀において、されているでしょうか?知恵を主からいただきながら、私たちの信仰と証しが、これらの悪に高らかに勝利していることを覚えていきましょう。

殉教者の叫び (北朝鮮)

以前「金日成とキリスト教」という題名で、朝鮮半島のキリスト教と北朝鮮が強く結びついていて、北朝鮮には地下教会が今でも存在する話をしました。今、ここで改めて、飛行機で東京から飛んだら二時間で到着する近い隣国、北朝鮮のことをお話したいと思います。

金正恩は政権を掌握してから、対外宣伝政策を取りました。数多くの外国人を平壌に招きました。そのことによって、対外的に北朝鮮が開放政策へと向かっているという印象を与えるのに成功しました。訪問した人々の口から、「北朝鮮は変わった」という声がどんどん聞こえてきました。特に知識人と言われている人々が、ころころ騙されています。

北朝鮮は金日成死後、金正日支配体制の中で1990年代に大規模な飢餓が発生しました(ウィキペディア)。なんと三百万人ぐらいが死んだと言われています。「苦難の行軍」というスローガンを掲げた時期です。その苦難の時期は過ぎ去ったという偽りの印象を、平壌に訪問した人々に植え付けることに成功したのです。

しかし現状は正反対です。まず、中朝国境地域はこれまで以上に統制と管理が厳しくなっています。そして、これまでとは違う地方で、90年代と等しい飢餓が大発生しています。

特集[2012黄海道飢饉]穀倉地帯で発生した大量餓死(1) (2) (3) (4)

そして強制収容所の実態は何ら変わっていません。ぜひウィキペディアの「強制収容所(北朝鮮)」を一読してください。そして「元収容者・元警備兵の著作」を一冊でも読まれるとよいと思います。(私は「収容所に生まれた僕は愛を知らない」申東赫著を読みました。)今は15万人から20万人収容されていると言われています。

そして次からが大切です。こうした悲惨な状況の中で、必ず出てくるのが「キリスト者」の存在です。脱北者を描いた最高傑作の映画「クロッシング」には、キリスト教との関係が撚糸のように折り込まれています。

そしてこのような人々が、連れていかれるのが強制収容所であり、その中でも一度入ったら二度と出ていくことのできない完全統制区域の中に一部が入れられます。その一つ、「耀徳強制収容所」についての説明の中で、罪状の一つにしっかりと「キリスト教信者。その中で他の人にキリスト教を信じるように勧誘した者は銃殺に処せられる。」とあります。そして最近、韓国で出版された、強制収容所から脱出した人々によるスケッチ集が出版されました。そこにある一つが下です。

宗教活動を行ったとして絞首刑となった女性」という説明があります。これはもちろん福音伝道をした人のことです。

そして次の記事をお読みください。

北朝鮮のキリスト教信者たちは今

この中に北朝鮮のキリスト者がどのような日常生活を送っているかの詳細な証言が記されています。その中に、北朝鮮の公認教会への言及もあります。中国の公認教会については多くの方が聞いたことがあると思います。そこにはイエス様を本当に信じる人々もおり、最近の中国は少しずつ変わっており、しっかりとした教会も多くなっています。ですから必ずしも偽物ということではありません。しかし北朝鮮は、まるっきり違います。

思いっきり騙されて、インターネット上で人気のあるジャーナリストの記事「北朝鮮で考えた(3) 田中宇」があります。まるで北朝鮮の宣伝塔のようです、完全に騙されています。(田中宇氏の情勢ニュースについてははじめから陰謀論で結論を決めていて、「それに見合う情報をテキトーにネットサーフィンして見つけだして切り貼りしているだけ」という、評価を受けています。中東情勢は、初めから結論が分かるドラマのように必ず「アメリカ」そして「イスラエル」の陰謀になっています。)

ここが大事なのですが、「当局はキリスト者のふりをすることができるのだ。」ということです。彼らはプロです。信者であっても騙すことのできるほど上手であります。それによって内部にまで浸透して、情報を収集するのです。北朝鮮の場合はもちろん全てがダミーで、目的は外国の教会への浸透であり、日本にある教会にも浸透しています。

決して北朝鮮を特定して叫びたくはありません。日韓関係、日中関係に関してマスコミのニュースが湧き上がり、このように隣国がとんでもない飢餓状態、そしてキリスト者が大迫害を受けているのに無関心を装っている雰囲気、そしてその背後にある悪魔の策略に対して、私は以下の殉教者たちの叫びが聞こえてきます。

小羊が第五の封印を解いたとき、私は、神のことばと、自分たちが立てたあかしとのために殺された人々のたましいが祭壇の下にいるのを見た。彼らは大声で叫んで言った。「聖なる、真実な主よ。いつまでさばきを行なわず、地に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか。」(黙示録6:9-10)」主は必ず、ご自分の激しい怒りをこの地上に下されます。地上には必ず大患難が来ます。

最後に紹介したい映像が、東京基督教大学での模擬授業です。「北朝鮮のキリスト教」という題名で、西岡力教授が講義されています。