イスラエルが67年の境界線から撤退できない訳

こんにちは!今、仙台から新幹線で戻ってきました。月曜日の夕方に出発した短い旅行でしたが、下の記事に書きましたとおり、カルバリーチャペルが救援旅行の拠点となる住居を探すのが目的でした。けれども、主が良い所を備えてくださって夕方には時間が空いたので、東松島の避難所にも訪問しました。これまで牧師の四人衆(トラビス、リッチ、山東さん、私)が訪問していましたが、全員が集合したのは今回が初めてでした。

話は変わり、オバマ大統領がイスラエルが六日戦争以前のアラブ側との境界線に戻らなければいけないという呼びかけを行ったところ、ネタニヤフ首相が拒否したニュースはご存知だと思います。

イスラエル首相、米議会演説で「67年境界線」拒否を強調

オバマ大統領との会見後に、ネタニヤフ氏が自分の立場をオバマ氏に説明している会見をYoutubeで見ましたが、彼の主張は至極もっともで、かつ謙遜で、大統領への敬意も表れていました。

聖書的に厳密に話しますと、もちろん、イスラエルはまことの主なる神に立ち返らない限り平和はないし、神の土地の分割を意味する(ヨエル3:2)パレスチナ国家案も彼は譲歩しています。(ジョエル・ローゼンバーグ氏がこのことを指摘しています。)

しかしながら、私は個人的には、1)パレスチナ側がネタニヤフ氏の条件を飲むことは決してない。2)むしろ態度を硬化する。3)そのためイスラエルは分割案にて譲歩するどころか、その安全保障においてパレスチナを管理することになる(つまり現状維持)・・・になると思います。敵の態度の硬化でさえも、神は用いられたご自分の土地を守られていると私は感じます。

前置きが長くなりましたが、イスラエルが六日戦争以前のアラブ側との境界線に戻れない理由を、映像によって上手に説明しているYoutube動画がありました。

このCG映像を見ますと、軍事面における地勢の大切さが分かるだけではなく、イスラエルの地形を立体的に把握できるので、聖書地図理解に役立つと思います。イスラエル地図を平面図で見るだけでは、実は理解できません。ヨルダン渓谷やユダヤ・サマリヤ山地などの起伏の理解がとても大事です。さらに映像では道路の動脈についても説明しています。これもイスラエルが二つの文明(メソポタミアとエジプト)に挟まれた国際幹線道路が聖書時代から走っており、道路の重要性も忘れられません。

このごろ思うのですが、「災害や戦争における神の働き」を感じています。なぜ今回の地震・津波災害で、こんなにも神の御手を感じることができるのか、信仰によって見えてくる世界がなぜこうも広いのか、と感動している時に、自衛隊や米軍の災害支援活動も目立っていることに気づきました。戦時における態勢はそのまま自然災害に適用できるからです。そして改めて聖書を見ますと、戦争の時に主が共におられる歴史を何度も読みます。戦争を知らない世代に私は生きてきたので(団塊世代よりはずっと若いです!)、ここのところが実感できなかったのですが、このごろ立体感をもって、聖書理解と神理解ができるようになりました。

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