「寛容」という名の「非寛容」

「新しい寛容」

パット・ズケラン(Pat Zukeran)さんという日系のハワイの人で、キリスト教弁証者(apologist)ですが、二年前にカルバリーチャペル府中で講演をし、私たちの教会にもお招きした方です。最近は、キリシタンの迫害史の探索のため、二回、ハワイの日系の人々を招いて巡礼旅行を導きました。彼はラジオ番組を持っていますが、クリスチャンのテレビ番組に登場して、今、世界に蔓延している一つの流れを紹介しています。

それは「寛容」の定義、意味です。従来の「寛容」は、「意見が異なっている貴方を受け入れる」というものでした。同意できないことがあっても、礼節をもって対話することができます。異なる意見の持ち主を受け入れ、愛することができる。自分の信じていることを説得することはあり、相手もその人の信じていることを説得することはあっても、それで迫害をしたり、牢屋に入れるようなことはない、というものです。これが従来の寛容でした。 続きを読む 「寛容」という名の「非寛容」

クリスチャン・シオニズムに対する誤解

三月初めに、以下の会議の内容をオンラインで見ました。

Christ at the Checkpoint Conference 4

パレスチナ自治区における、福音派の聖書学校「ベツレヘム聖書大学」と関連の深い、パレスチナ人クリスチャンの主催の会議です。彼らの立場からのイスラエルとパレスチナの問題、そしてクリスチャンとしてのイニシアチブを提起している会議です。この会議、特に今回のは、クリスチャン・シオニストと呼ばれる人々から多くの批判を受けました。

その中で深い懸念を持っていたユダヤ人信者の神学者、伝道者である、ミカエル・ブラウン氏が、その主催者の一人、ムンター・アイザック氏にラジオ番組にて、率直に意見を交わしています。

Dr. Brown Interacts with a Palestinian Christian and Sets the Record Straight about Saul Becoming Paul

DrMLBrown
ミカエル・ブラウン博士

以下はフェイスブックで書いた投稿です。

ユダヤ人信者が、パレスチナ人の福音派の指導者と、先日行なわれた「検問所におけるキリスト」会議について、率直な意見を交わしています。

私は、このカンファレンスの内容には正直、非常に当惑しました。ミカエル・ブラウン博士は、明確に相手のムンター・アイザック博士に質問をしたことによって、またアイザックさんも冷静に返答していることによって、互いの違いがはっきりしたと思います。意見ははっきり違いながら、キリストにある兄弟であることを確認する、非常に大人の会話でした。

ムンター・アイザック博士
ムンター・アイザック博士

パレスチナ人クリスチャンの提起している、「クリスチャンのシオニズム」すなわち、神のユダヤ人に対する選びが今も有効であるという立場への疑問は、日本の教会の多くも共有しているのではないかと思います。

①ユダヤ人が土地に戻ってくる、国を建てるという預言について、パレスチナ人のクリスチャンは「それでは、ずっとそこに住んでいた私たちはどこに住めばよいのか。出ていけということか。」という問題について。 続きを読む クリスチャン・シオニズムに対する誤解

The Bible Project(聖書の説明アニメ集)

ものすごく、すばらしいサイトを見つけました。

The Bible Project(聖書の説明アニメ集)

Youtube動画集

とにかく、聖書を分かり易く、その全体を体系的に見ていこうと試みているものです。5分くらいのアニメーションで説明していますが、どれもこれも、非常にしっかりとした説明です。聖書の各巻の説明ビデオと、聖書全体に貫かれているテーマ(贖罪、メシヤ、契約、聖、御国の福音など)のビデオもあります。そして凄いのが、今、数多くの言語に翻訳中で、日本語訳のビデオもかなりあることです!(サイトには、この翻訳プロジェクトに費用がかかっているとのことで、支援を求めています。)

例:創世記の説明

ぜひご自身の学びのみならず、今、聖書を読んでいる方におすすめください。求道中の人、信仰を持ったばかりの人にも適切でしょう。

2016年2月イスラエル・ヨルダン旅行

先週、25日に無事にイスラエル・ヨルダン旅行から戻ってきました。とても恵まれた旅でした。旅行記を書き始めています。ぜひ読んでみてください。

イスラエル・ヨルダン旅行記

Machaerus
マケラス(バプテスマのヨハネが斬首されたヘロデ要塞、2月17日の旅から)