聖書信仰による世界観

おすすめしたい講演の動画があります。ラジオ伝道者、高原剛一郎さんによるものです。

<第一部>

<第二部>

私は最近までこの方のことを知りませんでしたが、ある方から紹介されて見てみました。世界を視る物差しがしっかりしていて、とても好感が持てました。そして聖書信仰にしっかりと立っておられます。(ほんの少し、細かいところの解釈は違いましたが、ほんの些細な違いです。)そして、関西人ということも手伝ってか、分かり易く、面白く、そして何よりも福音の種を蒔きたい情熱が伝わってきます!ある伝道集会のプロフィールには次の紹介になっていました。

1960年生まれ。大阪教育大学卒業後10年間貿易商社に勤務。
その後専心伝道者。同志社大学をはじめ企業など全国各地で
聖書講演会を行っている。
「中東早わかり講座」を2000年から2008年まで『自由』に連載。
イスラエルのシャミール元首相他、政府や軍の要人との会談。
大阪ヘブル研究所主任研究員。ラジオ関西「聖書と福音」担当。
著書「生きる勇気と聖書の力」「コスモスの花のように」
共著『世界の流れを読む』第四章中東問題(風行社2011)執筆。

以下は私の個人的な感想ですので、あまり読まなくても結構です。(笑)上の動画をぜひご覧ください。

現場を見た上での世界情勢

その純粋な聖書信仰以外に、経歴を見てなるほどと思いました。元商社の方だけあって、世界、特に中東を中心にした世界を知っておられます。何よりもイスラエルと言う現場で首相や指導者にインタビューまで行っておられます。そして現実的であります。空想的な理想ではなく、現実に即してその中で善を求めるという姿勢が好きです。それに加えて、本当に、よくもまあ数字をこんな正確にすらすらと言えるなあ、と感心しますが、私が嬉しかったのは、聖書をしっかりと信じて、その視点から世界を見て、それで日本の一般の方々に伝えていることです。

第一部には、なぜ今、世界がこんなに不安定になったのかについて説明しておられますが、「アメリカという重しがなくなったから」という理由でした。これは私もブログでずっと訴えていたことでした。アメリカを嫌がる人々が、特に9・11以後にはものすごい反発がありましたが、もちろんアメリカは正義でも善でもないのですが、こうした異常なまでの反発によって、アメリカの中に厭世的雰囲気がつくられ、ついにアメリカ以後の悪の現われが出てくるだろうと感じていました。

「感謝」の力 - ③アメリカに感謝している訳

そしてその結果として、アメリカが産出した大統領がバラク・フセイン・オバマ氏です。彼が何を考えているのか、それを以前、「2016」という映画を紹介しながら警鐘を鳴らしておりました。

2016: オバマのアメリカ

オバマ氏は基本的に、共産主義的な考えを持っています。彼は、超大国アメリカを世界の中のただの一国にすることを敢えて行なうことを意図的に行っています。さらに彼は名目上のキリスト教徒でもあり、かつムスリムでもあります。ムスリムのほうが親近感を抱いていることでしょう。したがって、今、中国、ロシア、中東でのイスラム国、中東やアフリカの過激派が台頭しているのは「必然」なのです。

それから、意思伝達には「力」でなければ分からない国や組織があるというは現実だという視点も大事です。卑近な例としては、変質者が自宅の近くに現われたら、当然、女性は警察に通報して巡回してもらうでしょう。つまり「力」によって変質者に、近寄ってはならないことを伝えるのであり、これは国レベルでも同じであります。

「しかし、戦争や武力はいけないのではないか?」と思われるかもしれません。しかし、イエス様の仰られる平和は、キリスト者の共同体に対して命じておられるものであり、未信者や教会ではない国や社会に対して、同じ物差しを持ってくることはできません。「剣をさやに収める」というイエス様のペテロに言われた言葉は、キリスト者が主の十字架にある御心に徹底的に服することを意味しているのであり、国よりもさらに偉大な御霊による神の国を実現していく、主が語られたごく一節です。国に当てはめて、あらゆる武力に対して反対するということではないのです。むしろ、その現実の中にあって、苦しみの中にいる人々に福音と愛の行ないをもって仕えるのが私たちの使命です。

それに、なぜ原発開発を日本が行ったのか、それは中東戦争による石油ショックがあったためであり、その石油という大きな要因は未だ同じである今、原発即廃炉というのは極端であるという慎重姿勢も私は至極同意でした。今の日本の生活がいかに石油に頼っているのか考えていない、世界的視野を持たないために日本のエネルギー資源と資産が危ういといつも思っていたので、こういうことを言ってくれる人を探していたほどです。

しかし、人々がアメリカを嫌いになったこと、オバマ大統領が現われたこと、人々が内向的になり、自分だけしか考えなくなったこと、これだけ世界が不安定になったこと・・・すべて、神ご自身の主権の中にあることであり、私自身に「へりくだりなさい。わたしが行っていることだ。わたしが命じることを行ないなさい。」と主が語られている気がします。

最後に、高原さんの説明しておられるこれからの世界観で共感する文面を紹介します。(こちらのブログから)

私は(2009年)9月末にあった第64回国連総会の各国代表演説を材料に世界観の違いと本物の解決を考えました。

私が選んだのは四人の演説者です。すなわち友愛思想?による東アジア共同体構想を訴えた我が国の鳩山首相、イスラム原理主義によりユダヤ陰謀史観に立つイランのアフマディネジャド大統領、一極支配から多極世界に移行することを認めたアメリカのオバマ大統領、歴史的事実に立脚してユダヤ陰謀史観を論ばくした上で旧約聖書を引用しながら過去から学べと訴えたイスラエルのナタニアフ首相です。

聞くにたえない演説から歴史的名演説まで玉石混淆ですが文句なしの出来栄えはナタニアフ首相のそれでした。総会会場は万雷の拍手でした。私は彼が引用したイザヤ2章から真の解決はキリストの再臨にあることを伝えました。

最後の、「真の解決はキリストの再臨にある」が良いですね!

「聖書信仰による世界観」への6件のフィードバック

  1. >。「剣をさやに収める」というイエス様のペテロに言われた言葉は、キリスト者が主の十字架にある御心に徹底的に服することを意味しているのであり、国よりもさらに偉大な御霊による神の国を実現していく、主が語られたごく一節です。

    ではどうして主は「剣を用意しなさい」と言われたのでしょうか?

  2. ルカ22章35-38節にあるところですね、エシュコルさんはどう思われますか?質問されるまえに、ご自身でまず考えられましたか?大事なのは私の文章や意見ではなく、聖書にある神の真理です。

    私はここの箇所は、イエス様がこれからこの世から取り去られる心備えをしなさいという意味で語られた文脈の中にあると思います。これまではいっしょにおられました。けれども、これからいなくなります。ですから、自分に必要なものは自分で用意しなければいけない、という意味で使っていると思います。

    剣については、当時、旅をしている時に護身用のような形で持っていたのではないかと思われます。しかし主がおられたので、その必要もなかった。日本社会では、「これからは戸締りをしなさい」という感じなのではないかと思います。

    その証拠に、イエス様は弟子たちが剣が二振りあると言った時に、「それで十分」と戒めておられます。弟子たちの頭では、これから自分たちを襲ってくる者があるならば、それと戦い神の国を立てるのだという戦闘的な思いがあったと思われます。しかし主は、「罪人たちの中に数えられた」というイザヤの預言がこれから成就すると言われたのです、捕えられるのが御心なのであって、剣をもって戦うのではありません。それで事実、ペテロが剣を取った時に、「さやに収めなさい」と言われたのです。

    主が復活し、聖霊が降りてこられて誕生した教会において、教会として剣をもって戦った記述は何一つありません。むしろ、祈りと御言葉の武器によって霊の戦いを戦いました。私は教会として、神の国のために肉の武器を使用することは絶対に非聖書的だと思います。十字軍ですね。

    それと、この世に生きていて、個々人が生活に必要なことを備えることとは話が別です。その中に安全保障も含まれるのであって、その社会が銃器を使用するようなところであれば私はキリスト者であっても所持していいと思います。日本は、お上がしてくれますから(警察のこと)、必要ありませんが。

    そして国は基本的に剣を持っています(ローマ13章)。悪に対する制裁として、悪の拡大の抑制として、神は国を立てておられます。力の行使が、国家には必然的に含まれています。ですから、神の立てたおられる二つの制度、つまり国と教会はそれぞれ異なる物差しがあるのです。

    しかし教会において、なぜか、教会に対してキリストが命じられていることを、国に対して要求します。それでは聖書釈義があまりにも杜撰です。そのために、地の塩、世の光としての使命をきちんと果たしていないのではないか、という深い懸念があります。

  3. まるで私は、何も考えないでいきなり質問しているのでは、と考えているのでしょうか?

    この疑問はいつも考えていました。どうしても分からないから、この話題が出たので質問しただけなのですが!?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です