The Third Target(第三の標的)

アメリカから日本に帰る飛行機の中、次の本をずっと読んでいました。

The Third Target(出版社のサイト)

イスラム国がシリアで残されていた化学兵器サリンを入手、「第三の標的」をここで行なうと、イスラム国の指導者が語る「その国」とはどこか?これが意外や意外、(いや、本当は意外ではないが)種明かしをすると「ヨルダン」です。

これは、フィクション小説なのですが、ジョエル氏のこれまで出したフィクションはすべて、後でノンフィクションになってしまいました。(氏の著作リスト)イスラム国の台頭も、台頭する数か月前にこの本を書き記していたので、ドンピシャなのです。そういった視点で読むと、ヨルダン国王の政権を転覆させて、シリア、イラクに続けてヨルダンを倒し、そしてイスラエルに近づいて征服する、というシナリオはものすごく怖いほど、現実味を増しています。

そして本書の中に、ヨルダンに対する聖書預言を出しています。アモン(北部と中部)、モアブ(中部)、そしてエドム(南部)は、エレミヤ書等、すべてに荒廃が定められている裁きを受けます。中東和平のフィクサーであるヨルダン国王が除去されるのであれば、これらの預言の成就に現実味を増すという視点から書いたのでしょうが、ゆえにかえって、実際の専門家を越えて先んじて何が起こるかを読み取っています。

The Times of Israelの記事:The Islamic State’s Third Target

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