年末年始のLCF礼拝

あと三日で年越しですね。

LCF礼拝のお知らせを致します。

12月30日(日)
11:00 午前礼拝(サムエル記第二7章18-20節)
    場所:東京日暮里国際教会
14:00 午後礼拝 (サムエル記7-9章)
    場所:DBC

場所についての詳しい情報は、教会紹介ページをご覧ください。

そして元旦礼拝もします!

1月1日(火)
午前10:30 場所:足立区綾瀬 明石宅
お昼に、簡単にお正月料理を食べたいと思います。
※ 明石宅への行き方は、info @logos-ministries.orgに問い合わせください。

米国の銃規制と自民党の改憲草案 その2

その1からの続き)

アメリカの銃社会を指差す前に

そして次の記事をお読みください。

国際平和装置としての暴力

銃という暴力の手段を国家間のレベルで見ると、「核兵器」が平等化の機能を果たしているという見方です。私もこれに同意です。在日米軍完全撤退、自衛隊完全解消という選択を取らない限り、日本は、銃社会と同じ構造で平和を享受しています。

私の戦争についての考えは、以下の記事に残しました。

改めて「戦争」を考える

焦点は「イエス様」

私にとっての全ては、「力の行使について、では、イエス様はどうだったのか?」という問いになります。上の記事に書きましたが、戦争またその他の力の行使について、こう考えています。「「戦争は起こるもの」という人間の現実、罪に起因する現実としてはみなしておられるが、それを起こしてはならないという「べき」論としては語っておられない。

イエス様は、反戦運動はしませんでした。むしろ福音書また使徒行伝では、ローマの百人隊長の信仰を良い視点でご覧になっています。彼らが信仰を持った後に、武力の行使をしてはならぬと言って兵役を辞めたのでしょうか?いいえ、そのような記述はありません。唯一、民を虐げる手段としてはならないという戒めを、バプテスマのヨハネがしているのみです。使徒パウロも、皇帝の親衛隊が信仰を持ったことを伝えていますが、彼らが兵士であることを咎めたことはありません。 続きを読む 米国の銃規制と自民党の改憲草案 その2

米国の銃規制と自民党の改憲草案 その1

ちょっと難しい課題について話したいと思います。それは、最近起こった、小学校での銃乱射事件によって、再び銃規制の論議が米国で発生しています。それにともない、日本にいるクリスチャンの中からも、米国の銃社会に対する批判の声を聞くようになりました。

私はこの問題については、距離を取っていました。なぜなら、まず「米国で起こっていることであり、米国人が真剣に考えるべき問題であり、私たち日本人が干渉するような問題ではない。」という思いがあるからです。そして次に、「けれども、日本でも無差別殺害の凶悪事件が急増し、お隣の中国でも同じように小学生に刃物を振り回し20名以上が怪我をするという事件が同時期に起こった。これは世界的な現象だ。暴力が増すことは終わりの予兆であり、私たちは目を覚ましている必要がある。」という点、それから「殺された人たちの遺族のことを思って祈りを捧げなければいけない。」ということです。津波と原発の災害の時に海外のクリスチャンがどれだけ祈りを捧げてくれたかを思えば、たとえ海外で起こったこととしても祈らなければいけないと思います。

アメリカ事情の理解

ですから、私は銃規制についてとやかく言いたくないのですが、この機会にアメリカの事情を深く理解していく必要があるのではないかと感じます。そこでご紹介したいブログ記事があります。

平等化装置としての暴力

一部を引用しましょう。

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イエスが馬小屋に生まれなかった理由

メリークリスマス!この挨拶が出来るのは今日までになりました。「クリスマスを祝わないという人たちへ」に続いて、クリスマスのことについて話します。

讃美歌の中に馬槽(まぶね)という言葉が出てきます。イエス・キリストが生まれたのが馬小屋に生まれたと思われています。けれども、聖書では以下の箇所の「飼葉おけ」という言葉しかありません。

男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。(ルカ2:7)

それで「家畜小屋」の意味を表す英語”stable”で主が生まれたという解釈が定着しました。けれどもこのstableという言葉、家畜小屋だけでなく、馬小屋も意味します。

どれが飼われていても細かいことは良いだろう、と言いたいのですが、実はそうではありません。聖書の中で「馬」が出てくるところを探してみてください。ほとんどすべてが「戦争」に関わることなのです。

ある者はいくさ車を誇り、ある者は馬を誇る。しかし、私たちは私たちの神、主の御名を誇ろう。(詩篇20:7)

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日本人におすすめする中東問題の本

三つ前の記事「ここが変だよ!池上彰さん その3」の補足です。ある方から、「日本のマスコミにこのレベルで問題を理解することを求めるのは難しいと思った。」「パレスチナ問題の本を読んだが学者によるもので、イスラム研究者だと思う。」という感想を頂きました。

以上の三つの投稿記事は、マスコミの人たちが読むことを期待して書いたものでした。けれどもキリスト者としてもっと突っ込んで大胆に書くならば、エルサレムやユダヤ人を取り囲む問題を取り扱うことは、すなわち自分自身の問題を取り扱うことに他なりません。聖書にあるように、イスラエルの民を神が選ばれているので、彼らに起こっていることが、すなわち私たち人間一人一人と神との関係を映し出す鏡となっているからです。

ゆえに、日本の人たちがエルサレム問題を取り組むことは、すなわちキリストへの信仰を持つぐらい難しいことであると思います。1パーセントのクリスチャン人口は、パレスチナ問題もそれだけの理解力しかもてないと言っても過言ではないと思います。(例:日本人は、たいてい自分は無宗教だと言いますが、実は強固な多神教信仰の世界観を持っている、ということに気づかないと、正しい理解はできません。)

私自身も、悩みながらこれまで調べてきたのですが、中東問題については専門家でも何でもなく、初心者また学習者だと思っています。けれども、一般に出ている良書と呼ばれているものは読むように努めてきました。イスラエル近現代史としては、以下のブログ記事にリスト・アップしていました。

初めから物語る歴史 - イスラエル その5

全体の流れを知るには「イスラエル全史」がいいです。これで全体像がくっきり見えました。

そして独立戦争は「おお エルサレム! 」が定番だと言われています、ひどく感動しました。肌で彼らのことを感じたいなら、絶対これをお勧めします。六日戦争については、「第三次中東戦争全史(Six Days of War)」にまさるものはないと言われています。この二書はイスラエル側だけでなく、アラブも、また英国や米国等、それぞれの登場人物の生身の姿を描き出すことに非常に長けています。池上さんのように「まとめて」いないのです。そのまま出して、あとは読者に感想をゆだねるというアプローチです。

ヨムキプール戦争全史」も良かったです。戦争のすさまじさと、そしてシャロンなどいつも悪者にされていますが(実際、かなりあくの強い人ですが)、そうした人の発想がかえって特殊な状況の中で突破口を作り出しているなど、いろいろ見えてきます。

そして、滝川義人氏の著作や訳本ミルトス出版のものは良質のものが出ています。

訳本は概して値段が高かったり絶版になっているのですが、英語のできる方は原書をアマゾンなどで購入するのも一つの方法です。

これまでの中東というのは、アラブ・イスラム研究者、しかも左翼的な人による書籍が多いのですが、数少ない信頼できるのは池内恵(さとし)さんの著作です。彼のイスラエルの見方であれば、その批判はアラブ・イスラム研究者側の意見として見れば妥当だと思います。けれども多くの研究者は、彼の言葉を借りると、「「中東めぐる問題」などではなく、なによりも「日本をめぐる問題」」と言うように、自分の日本国内にある考えをただ中東に投影させているだけに過ぎません。

クリスマスを祝わないという人たちへ

クリスマスについて、クリスチャンの間でいろいろな意見が出てきていますね。それが異教から発生した行事であるということで、クリスマスを祝わないという人たちが結構多いです。またクリスマスの商業化に対する反発として、それを祝わないという人もいます。

教会暦の存在を知る

まず知らなければいけないのは、教会は、西方教会(カトリック)、東方教会(正教会)などの、古くからある教派の中で、一年を周期とした典礼を持っており、それを「教会暦」と呼んでいることです。

カトリック教会では主なものは例えば、

待降節 → 降誕節 → 主の公現 → 主の洗礼 → 四旬節 → 過越の聖なる三日間 → 復活節 → 主の昇天 → 聖霊降臨の主日 → 第8主日 ~ 王であるキリストの祭日

となります。

その中で、福音・聖書信仰からは相容れない伝統(マリヤの被昇天等)もありますが、キリストの初臨から再臨までの働きを順番に、行事を通して辿っていくという役割を果たしています。

旧約時代には、イスラエルも例祭(レビ記23章)があり、過越の祭りを始めとし仮庵祭で終わる、祭りを通して主の御業を覚える行事があり、そういった意味から教会が、キリストの働きをある時期に思い巡し、主を礼拝するということはとても良いことだと私は思うのです。

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恵比寿バイブルスタディのお知らせ(12月26日)

メリークリスマス!

皆さんは教会でクリスマスをお祝いされたでしょうか?クリスマスの意味は、ずばり「キリストの礼拝」ですね。主を礼拝できる喜びは何にも変えられませんね。

今年最後の恵比寿バイブルスタディのお知らせです。

日時:12月26日(水)午後7時から
場所:目黒区立 田道住区センター三田分室 / 2階 第一会議室
聖書箇所:サムエル記第二23-24章
※ 次回の学びは来年の1月30日(水)になります。

ついにサムエル記第二が終わります。そして次の書物は「黙示録」に決まりました!かなり深い学びになりそうです、ぜひおいでください。

【学びの後は食事会】
26日の学び会の後すぐにレストラン「筑紫樓」に移動します。一番大きな個室を予約しました。まだ2-3名分席が空いていますので、よろしければぜひご参加ください。(学びの時間までに間に合わない方でも、食事だけ参加も可能です。)人数を伝えなければいけないので、こちらにご連絡をお願いいたします(info @logos-ministries.org)。

ここが変だよ!池上彰さん (その3)

その2からの続き)

それでは、パレスチナ紛争についてお話したいと思います。

神を信じない「ユダヤ人」

まずは、パレスチナ紛争はユダヤ教徒とイスラム教の間であると言いながら、次の比率を出していました。

********
争いは、ユダヤ教と、イスラム教です。イスラエル国民の宗教比率は、
ユダヤ教・・・・・・75.4%
イスラム教・・・・・17.2%
キリスト教・・・・・・2.0%
その他・・・・・・・・5.4%

で、ユダヤ教徒によって造られた国です。
********

しかし大きな間違いがあります。それは「ユダヤ人」と「ユダヤ教徒」は違うからです。イスラエルでは、パレスチナとの溝よりも、もっと深刻ではないかと言われているのが「宗教派」と「世俗派」の溝です。世俗派は八割、宗教を信じている人は二割ぐらいだと言われます。シオニズムの父テオドールも、イスラエル建国の父ベングリオンも、ユダヤ教を実践する人ではありませんでした。シオニズムの構想は、神を信仰している人ではなく、むしろヨーロッパの啓蒙思想とロシアの社会主義の理想を掲げていた人々が主に造り上げていきました。イスラエルの主要政党は建国後ずっと労働党でしたが、彼らは左派でありユダヤ教は実践していません。

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ここが変だよ!池上彰さん (その2)

その1からの続き)

イスラム教:対抗する新興宗教

番組では、宗教を説明する時にイスラム教から始め、三宗教の中で一番時間を割いています。これは世界に台頭している宗教ということで、ジャーナリストとしては伝えなければいけないという使命感があるのでしょう。また、全ての人がテロリストなのではない、もっと大きな視点からイスラム教を見ようという意図も理解できます。

けれども、不思議なことにイスラム教とユダヤ教の関係と対立点、そしてイスラム教とキリスト教の対立点について論じられていませんでした。

イスラム教の聖典コーランを読めば、そこには旧約と新約の聖書の記述が散りばめられていて、ユダヤ教徒とキリスト教徒に対する対応も詳しく述べられています。今、キリスト教では異端とみなされているエホバの証人の人たちの訓練の場を取材すれば、必ずキリスト教の堕落やクリスチャンへの対応などの教育を受けている場面を見ることができるでしょう。コーランを見る限り、私は同じような印象を拭うことはできません。

イエスの否定がイスラム信仰の始まり

池上さんは岩のドームに入る取材許可を受けて、とても興奮しておられましたが、そのドーム内に刻まれているアラビア語は、まさにキリスト教を論駁する言葉に満ちています。

参照:The Arabic Islamic Inscriptions On The Dome Of The Rock In Jerusalem

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ここが変だよ!池上彰さん (その1)

今週火曜日に、他のカルバリーの牧師や宣教師たちとの聖書の学び&朝食会に行きました。そこで出てきた話題が「マスコミ」についてですが、私が日頃感じていたこと、「マスコミは嘘をつく」ということをアメリカ人の牧師も話していました。状況は日本だけでなくアメリカでもそうらしいです。
学べるニュース

今日は、今人気のニュース解説者である池上彰さんのことを取り上げてみたいと思います。この前の総選挙の速報で、政党代表への直接質問で挑発また虚偽発言があったので、気になっていました。私個人はこの人に対しては好感を持っていますし、影響力を持つ政治家に対して、挑発的になっても鋭い質問はすべきだと考えていますので、その姿勢には共感できました。

ですから彼のことを殊更に取り上げたくはないのですが、彼を通して今のマスコミの潮流を如実に見ることができるので、そこで、あえて挑発的な題名「ここが変だよ!池上彰さん」にしました。(さん付けにしているのは、彼個人に対する悪い感情は抱いていないという敬意の表れです。)

池上さんの特徴は三つあるでしょう。

「中立」
「ニュースを分かりやすく伝える」
「上手にまとめる」

彼の番組や著作物には、宗教関連のこと、また中東関連のものが多く含まれます。宗教また中東情勢は決して無視できない存在であり、それをお茶の間に伝えて啓蒙したい、という情熱は感じられます。そして今や中東情勢について政治家にも意見や助言をするぐらいの影響力を持つ存在になりました。だからこそ取り上げなければいけないと感じています。

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