イラク人キリスト教徒への支援

先日、「キリスト者の迫害と急増」という題名で、現在進行形で起こっている、キリスト教徒への大迫害のニュースをお伝えしました。イラクとシリアという舞台で起こっている出来事を見る時に、あまりにも心が痛くなるのは、神の以下の約束があるからです。

その日、イスラエルはエジプトとアッシリヤと並んで、第三のものとなり、第地の真中で祝福を受ける。万軍の主は祝福して言われる。「わたしの民エジプト、わたしの手でつくったアッシリヤ、わたしのものである民イスラエルに祝福があるように。(イザヤ21:24‐25)」

上は主が再臨された地上の神の国において、イスラエルを中心にして、南はエジプトから北はアッシリヤに至るまでに広域が、主を礼拝する場として整えられることを示している幻です。アッシリヤはイラク北部地域であります。そこが主イエスを礼拝する場となり、その民が主に立ち返ることを約束されている希望があるのですが、主の来臨が間近になっているからでしょう、悪魔がイスラム過激思想によって猛反抗をしています。そこにいるキリスト教徒を、全ての財産を置いて退去させ、あるいは宗教税を支払わせ、あるいは殺す暴挙に出ています。しかも、斬首、生き埋め、十字架、女性は性奴隷という残酷な手段で行っています。これはアッシリヤ人が使っていた恐怖による支配とまさに同じ手法であり悪魔の正体がここまで露わにされたことはないと思います。 続きを読む イラク人キリスト教徒への支援

恵比寿バイブルスタディのお知らせ(8月27日)

みなさんは、いかがお過ごしですか?明日の学びは、ルカ8章26節以降です。
レギオンにとりつかれた男と、ヤイロの娘の生き返りという大きな奇跡の二つを見ます。ぜひ楽しみにしておいでください。

日時:7月30日(水)午後7時から
場所:目黒区立 田道住区センター三田分室 / 2階 第一会議室
聖書箇所:ルカ8章後半
※次回は、2014年9月10日です。

それではお会いできるのを楽しみにしています。

進化論・無神論にある恐ろしい哲学

以下は、今朝、自分のフェイスブックに投稿した内容です。こちらにも掲載します。

Richard Dawkins: ‘immoral’ to allow Down’s syndrome babies to be born
(リチャード・ドーキンス: ダウン症の赤ん坊が生まれさせるのは「非道徳的」)

Dawkins

これは恐ろしい。リチャード・ドーキンズという英国の科学者は、日本でも邦訳本が出ているので有名だ。彼は強硬な進化論者であり、道徳や宗教に対しても戦闘的姿勢で批判する反キリスト教論者としてクリスチャンの中では知られている。

彼は、ダウン症の子が生まれることは非道徳的であると言うのだ。これは聞き捨てならない言葉である。日本でも出生前診断でほとんどの母親が中絶をしているという現状がある。

科学の傲慢であり、許されるべきでない冒涜である。科学は物事の事象はどうなっているのかを探る、神から与えられた賜物である学問だ。しかし、説明ではなく、その存在が放つ生きている意味は、科学の入ってくる領域ではない。だれが、愛する男女の思いを科学的に説明するのか?それができて、何になるのか?

知的障碍者の存在は、私たちに命の意味を教えてくれる。知的障碍者の人々と共にいる時に、健常者がいかにへつらいと虚偽の中に生きているか、まざまざと教えてくれる。人が生きていくうえでかけがえのないレッスンを与えてくれる。自分が助けてあげるというのは傲慢であり、神とキリストが共におられるという臨在を、彼らを通してむしろ教わるのだ。 続きを読む 進化論・無神論にある恐ろしい哲学

MBF(マラナサ・バイブル・フェローシップ)キャンプ2014年

静岡にあるいくつかの教会の兄弟姉妹と私たちの教会の仲間が集まって、恒例のキャンプを持ちました(2011年2012年2013年)。神奈川県の足柄ふれあいの村です。ここのキャンプの特徴は、ひたすら「ゆっくりとした時間で交わり」です。今回はさらに二つの教会が加わってくださり、交わりがさらに広がりました。

一日目はお昼に、それぞれの教会が前に出てきて、賛美を神に捧げました。賛美とともに自己紹介というのは、とても良いですね!掛川からは、いつもの石原ご夫妻がいらして、美しい賛美を導いてくださいました。

晩に、アローマ・ミニストリーのロッキー&マーラさんとのゴスペルの一時を過ごしました。 続きを読む MBF(マラナサ・バイブル・フェローシップ)キャンプ2014年

道義の相対化

私は、ガザ戦のことをブログ上で書き始めた時に、向こうで戦争が起こったことよりも、日本における異常な反応に驚いたことを書きました。長くて、難しいかもしれませんが、三週間前に書かれた、あるアメリカ系ユダヤ人の記事がもっともよく、私の驚きを言葉にしてくれているので紹介します。(翻訳ではなく、細かい表現を変えているので意訳です。)

なぜ人はイスラエルを憎むのでしょうか

私たちは悪い世界に住んでいます。特段に目新しいことではありません。世界はその始まりから悪くなっていたからです。それゆえ神はそれを滅ぼし、再び始められました。

道義的見地から、2000年以後の世界を見てみましょう。

北朝鮮は、全土が巨大な強制収容所のままになっています。チベットは人類の最古の文化でありますが、中国に占領され、破壊されました。ソマリアはもはや国として存在しなくなりました。最も凶暴な者たちが、力ある者たちがはびこる無政府状態にあります。コンゴは、1998年から2003年までに550万人が殺され、ホロコーストで殺害されたユダヤ人の数に近づきました。

シリアは15万人が過去三年で殺され、数百万人が家を失いました。イラクは、ほとんど毎週、テロリストの爆撃によって大量殺人が起こっています。メキシコは2006年から、凡そ12万人が国内の麻薬戦争によって殺されました。イランは、虐殺を推進する神政独裁制ですが、核兵器を作る能力を得るのに最接近しています。中東のキリスト教共同体は一掃され、ナイジェリアのキリスト者の殺戮は常態化しています。

もちろん二十世紀のほうが流血は多かったのですが、けれども二十一世紀はまだ15年目なのです。しかしながら、世界がそこに住む者たちにとってこんなにも酷くなったのだということを示すのが要点ではありません。要点は、このようなあらゆる悪と苦しみにも関わらず、世界は圧倒的に、一国にその犯したとされる悪に注意を向けています。イスラエルです。

目に留めるべき最も価値あることは、イスラエルが地球上で最も人道的で自由な国の仲間にいるということです。加えて、絶滅の脅しを受けている唯一の国ということです。自由主義の国々が、警察国家の側につき自由主義の国家に反対するのは、歴史上これしかないでしょう。イスラエルとその敵国との戦争の前には起こらなかったことです。 続きを読む 道義の相対化

もはや敵ではなくなったアラブ

今回のガザ戦をきっかけに、とてつもない預言的絵図が浮かび上がってきました。

1.国際社会の反イスラエル・反ユダヤ

わたしはエルサレムを、その回りのすべての国々の民を、よろめかす杯とする。(ゼカリヤ12:2)」

イスラエルが国際社会によって、これまで以上に非難されました。ヨーロッパではあからさまな反ユダヤのデモが繰り広げられ、ナチスの時代を彷彿とさせます。 

2.キリスト者の大迫害

わたしのために、みなの者に憎まれます。(ルカ21:17)」

ガザ戦は、ハマスというイスラム原理主義過激派の仕掛けた戦争ですが、中東、アフリカ、アジアにイスラム過激派によるキリスト者への大迫害が展開しています。ISISによって文字通り、キリスト者が血を流し、預言が成就しています。

3.アラブ諸国との敵対関係の終焉

これは、私にとって最も驚きでありました。イスラム過激派の存在によって、イスラエルと周辺アラブ諸国の利害が一致したのです。

Saudi Arabian Newspaper: “There Is No Longer an Arab-Israeli Conflict” (サウジアラビア新聞「アラブ・イスラエル紛争はもはやない」)

イスラエルの建国から始まった中東戦争は、合計四回ありました。最後のは1973年のヨム・キプール戦争ですが、それ以来、アラブ諸国とは通常兵器による国と国の戦争は終わったのです。そして、パレスチナとの連帯によるアラブ連盟のイスラエルへの敵性行為は次第に薄くなり、ついに今回のガザ戦で無きものとなってしまいました。 続きを読む もはや敵ではなくなったアラブ

イスラエル・ヨルダン旅行(2016年2月)紹介の集会

2016年2月15-25日(11日間 旅費の概算:30万円台)

聖書を学ぶための働き「ロゴス・ミニストリー」が、2013年のイスラエル旅行に引き続き、第二回目の聖地旅行を企画しています。イスラエルに加えヨルダンも訪問します。モーセがイスラエルの民を率いて約束の地に導いたことに思いを馳せ、またヨルダン川の向こう側でバプテスマのヨハネやイエスご自身が動かれた軌跡も眺めます。

「モーセはモアブの草原からネボ山、エリコに向かい合わせのピスガの頂に登った。主は、彼に次の全地方を見せられた。ギルアデをダンまで、ナフタリの全土、エフライムとマナセの地、ユダの全土を西の海まで、ネゲブと低地、すなわち、なつめやしの町エリコの谷をツォアルまで。そして主は彼に仰せられた。「わたしが、アブラハム、イサク、ヤコブに、『あなたの子孫に与えよう。』と言って誓った地はこれである。(申命34:1‐4)」

次の予定で、旅行紹介の集いを致します。

日時:2014年8月23日(土)午後5時から8時頃
場所:ロゴス・クリスチャン・フェローシップ西日暮里駅から徒歩2分
夕食、賛美と御言葉の勧め、そして2013年イスラエル旅行の参加者からの報告を聞き、イスラエルの平和またヨルダンのために祈る時間も持ちたいと思います。聖地旅行に興味のある方は、どなたでも歓迎します。ぜひ知り合いやお友達の方もお誘いください。
連絡先: info@logos-ministries.org

イスラエル&ヨルダン旅行チラシ
(旅程の案を2ページ目でご覧になれます。)

キリスト者の迫害と急増

ガザ戦争は収束に向かわず、ハマスが休戦を拒否、消耗戦に持ち込もうとしています。そして、イスラエルに対する不均衡な非難がマスコミを占有しているなか、アラブ連盟は沈黙によって、イスラエルの軍事行動を支持していたことをお話ししていました。しかし、人権を軽視している、民主化していないアラブ諸国でさえ、イスラム過激派のおぞましい残虐な行為が自分たちの庭で起こっているので、ハマスどころではない、いやハマスこそが問題の一端を担っているという見方をしていました。

キリスト者の流す血

今、シリアでは戦争の死者が十七万人を超えました。そしてシリアとイラク北部ではIS(イスラム国)が、おぞましい残虐行為を行っています。初代教会から連綿と続いてきたキリスト教徒共同体が完全に破壊されました。イスラムに改宗するか、人頭税を払うか、もしくは死ぬかという選択肢を与えられ、かつてアッシリヤのニネベであった、イラク第二の都市モスルでキリスト教徒は皆無となりました。

<イラク>「イスラム国」によるキリスト教徒への迫害深刻化

そして他のキリスト教徒の町にISが次々に襲い、「組織的虐殺」と行っています。文字通り子供を含めて「首切り」をさせられています。それを串刺しにして、公園にさらしにされている頭もあります。女は強姦、男は吊るしにされています。 続きを読む キリスト者の迫害と急増

親イスラエルの聖書的根拠

前記事からの続き

近現代イスラエルの聖書的位置について論じましたが、彼らを支持する聖書的根拠をこれからご紹介したいと思います。

思いを超える神の取り計らい

イスラエルの救いというのが、ローマ9‐11章の中で論じられているのを思い出してください。そこにあるのは、私たちの思いを超えたところにある神の主権と選び、その背後にある神の憐れみを取り扱っているのを思い出してください。「神がパロの心をかたくなにする」という難しい話題を取り扱っている箇所です。近現代のイスラエルは、神がご自分の計画を完成される、その前段階の狭間にいるため、その捉えどころのない姿に人々は悶々とします。

ヨブ記が、今のイスラエルを体現していると言ってよいでしょう。つまり、自分には全く気づかないところで、神の取り計らいが進行しており、そのためにヨブの友人三人は、彼が恐ろしい罪を犯したといって責めました。もちろんイスラエルが、ヨブのように正しいと言っているのではありません。前記事に書いたように、彼らは不信仰のままで、霊的に新生していません。ですから他の人間と同じように、間違いもします。しかし、彼らのしていることが、今、受けている非難に値すると言ったら大間違いです。次元の全く違う非難を彼らは受けています。

反イスラエルから、反ユダヤへ

イスラエルに向けられる非難の根拠を問いつめていけば、「あなたたちは、その土地から出ていかなければいけない。その国をあきらめなさい。」となっていきます。事実、アメリカでは政府の中でも有名だった熟練ジャーナリストが、そうした発言をして職を辞さなければならなくなりました。キリスト教関係者であっても、「あなたたちは要らないよ。」に類似した恐ろしい言葉が口から出てくるや知れません。

イスラエルに反対する声を挙げるなら、同時に反ユダヤ主義に強烈に反対する姿勢を見せなければ、事実、反ユダヤになります。黒人の公民権運動の指導者キング牧師は、「反イスラエルとは、反ユダヤのことだ。」と、反イスラエル主義を非難していました。この論理がヨーロッパで起こった反ユダヤ主義の歴史であり、今回のも、反ユダヤ運動がガザ戦争反対のデモ中でヨーロッパ中の街中で巻き起こり、キリスト教にも潜在的にそうした論理を依然として内包しているのです。 続きを読む 親イスラエルの聖書的根拠

現代イスラエルの聖書的位置

今回のガザ戦争において、キリスト教関係者から批判の声、そして親イスラエルのクリスチャンに対する批判の声を聞きました。このような人々の中にも、温度差がありますが、福音的な信仰を持っている代表的な人物を取り上げ、そこから、私の説明を提示したいと思います。

批判者:「不信仰のユダヤ人には相続の権利はない」

ジョン・パイパー(John Piper)という人です。彼は改革神学を持っている人です。彼は福音宣教に対して情熱を持った人で、聖書信仰を持っています。しかし改革神学の中では、イスラエルの地位はあくまでも「霊的イスラエル=教会」となっております。いわゆる「置換神学」です。そうした背景から彼の聖書的見解を読んでみたいと思います。

Israel, Gaza, ‘Divine Right,’ and John Piper
(イスラエル、ガザ、「神からの権利」、そしてジョン・パイパー)

1.神は、世界の諸民族から、ご自分の所有としてイスラエルを選ばれた。

2.土地は、アブラハムとその子孫に約束された、永遠の相続の一部である。

3.アブラハムへの約束は、土地の約束も含めて、真の、霊的なイスラエルによって、永遠の賜物として受け継がれる。不従順の、不信仰のイスラエルに対してではない。

4.イエスは、ユダヤ人のメシヤとして世に来られ、ご自分の民はこの方を拒み、神との契約を破った。

5.したがって、イスラエル世俗国家は、(約束の)地に対して、今、神からの権利を持っていない。しかし、今の神からの権利に基づくのではなく、国際的な正義の原則、憐れみ、実効性に基づいて、平和的な居住を求めるべきである。

6.ユダヤ人のメシヤであるイエス・キリストへの信仰によって、異邦人は土地の約束も含めて、アブラハムの約束の相続者となる。

7.キリストの民のこの相続は、キリストの再臨し、御国を立てられる時に起こるのであり、その前ではない。それまでは、私たちキリスト者は私たちの相続に対して武器を取ってはならない。しかし、できうる限り多くの人に、自分の相続を分かち合うべく、自分の命を捨てていかねばならない。 続きを読む 現代イスラエルの聖書的位置